【レポート】

魚価高騰に悩む回転寿司、スシローが打った手とは?

1 天然魚プロジェクト開始のいきさつ

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あきんどスシローは、事業戦略発表会を実施し、日本国内の旬の天然魚を日本中のスシローで提供する「地元の旬の天然もの!スシロー×羽田市場」プロジェクトを発表した。魚価高騰に苦しむ回転寿司業界だが、割高で漁獲量も安定しない国内の天然魚を扱うメリットはどこにあるのだろうか。

日本中の旬の天然魚を提供

スシローは昨年より「世界の海からいいネタ100円PROJECT」と題して、世界中の海から集めた極上のネタを100円(税別)で提供するキャンペーンを実施してきた。一方、これとは相反する取り組みとして、千葉県や大阪府といった一部地域で、その土地で獲れた天然魚を提供する「前浜プロジェクト」を展開してきた。

「世界の海からいいネタ」プロジェクトはこれまで9種類の高品質なネタが世界中から集められ、100円で提供されたことで人気を博してきた

地魚の提供は「前浜プロジェクト」と呼ばれて大阪と千葉でのみ展開されてきた

前浜プロジェクトについては顧客から「こういう商品を食べたかった」と評判が高かったとする一方、販売を実施した店舗からも「こういう商品をもっと多くのお客様に提供したい」という声が多く寄せられたという。通常のオペレーションに加えて追加の作業も発生するという面倒な商品でありながら、現場の士気はむしろ高かったということになる。

この前浜プロジェクトを受けて立ち上がったのが、今回発表された「地元の旬の天然もの!スシロー×羽田市場」プロジェクトだ。これは地方の漁師と直結し、朝獲れた新鮮な魚介類を羽田空港内の「羽田鮮魚センター」を通じて仕分け・加工し、その日のうちに飲食店や小売店に届ける「羽田市場」を運営するCSN地方創生ネットワークとあきんどスシローが資本業務提携し、日本各地の海で取れる旬の天然魚を全国のスシローで提供するというものだ。

もともとはスシローの堀江陽・商品本部長(左)と、CSNの野本良平会長(右)が意気投合したところから関係がスタートしたとのこと

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目次
(1) 天然魚プロジェクト開始のいきさつ
(2) こんなお寿司が食べられる!
(3) 資本業務提携が意味すること
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