【レポート】

保活に損な早生まれの子を持つママ必見 - 保育園入園は早めの行動がカギに!

来年度の認可保育園申し込みが始まった自治体もある中、復職を控えたママはもちろん、プレママにとっても気になるのが保活事情。特に早生まれの子のママは、比較的競争が激しくないと言われている「0歳児4月入園」枠に応募できないことから、心配に思っている人も多いのでは?

今回は、保活において「損」と言われる早生まれの子を持つママたちへ、「保育園を考える親の会」代表で、国や自治体の保育・子ども施策に関わる委員会等の委員も務める普光院先生に伺った保活のヒントを紹介しよう。

早生まれの子を持つママにはどんな保活対策が必要?

育児休業期間の延長で、「早生まれ損」が解消されるかも?

「来年度以降は、事情が少し変化するかもしれませんね」と話す普光院先生。というのも、2017年10月1日より育児・介護休業法が改正され、今まで最長で子どもが「1歳半まで」だった育児休業期間が「2歳まで」に伸ばされたからだ。「0歳の4月に入園させようと育児休業を切り上げる母親たちが増えたことも1つの要因と考えられます」と普光院先生は説明する。

そもそも0歳児保育には手がかかる。保育士の配置基準は、3歳児は20人につき1人、1・2歳児は6人につき1人だが、0歳児は3人につき1人。月齢によって離乳食の内容も変わるため栄養士の負担も大きい。当然運営費も高くなり、0歳児保育には月間約41万円の費用が必要との試算も。費用の面だけ考えれば、国もできることなら0歳児保育は減らしたいのが本音だという。

育児休業を2歳まで延長できるのであれば、「0歳児入園のために早々に育休を切り上げずとも、1歳の4月にチャレンジして入れなければ、2歳までの間に預け先を見つければいい」と考え直すママが増える可能性がある。保活で「早生まれが不利」と言われるのは、0歳の4月に受け入れ月齢に達しない場合が多いためだが、後ろのリミットがずれたことで、早生まれなら無理をしないで1歳の4月まで育休をとるという選択肢も選びやすくなるだろう。

早めの行動が鍵! 妊婦の申し込みOKの保育園も

年度途中に認可保育園へ入園できる可能性は低いが、転勤などで空きが出ることも稀にあるため、ダメ元でも申し込みをしておくことが重要。また、復職時期が決まっているママは信頼できる認可外保育園を探し、申請しておくことも大切だ。

認可外保育園は、園によって申し込みや選考方法が異なり、中には「申込は妊娠中からOKで先着順」という園もあるので、早生まれと分かった段階から早め早めの行動がオススメ。首都圏や地方主要都市では、認可外保育園の中でも、認可保育園より少し緩和された基準をクリアした施設を「認証保育園」や「保育室」などと呼び、補助金を出している場合が多い。ただ、入園の申し込みは自治体ではなく、直接それぞれの園へ行う必要がある点にも要注意だ。

1歳児入園からの保育園も、あきらめずに下調べを慎重に

保育園によっては0歳児保育がなく、1歳児から募集の園もある。1歳児の定員が10名でも、0歳児クラスからの持ち上がりが8名の場合、5名の場合、ない場合では入りやすさが異なるので、事前にしっかりチェックしよう。

下調べや申請など、早め早めの行動がキーポイント

自治体の入園選考(利用調整)は、保護者の労働時間その他の家庭の状況を見て、必要度や緊急性などを「基準指数」「調整指数」などの点数で採点して行われる。多くの自治体では認可外保育園に預けていた場合は加点がもらえる仕組みとなっているので、認可保育園の選考に落ち、やむなく認可外保育園に入園したとしても、次年度の選考を有利に進めることができる。就学までの期間は長く、3歳児以上になると延長保育のある幼稚園などに転園する子どももおり、定員割れが出る保育園も少なくないので、長い目で見てあきらめずに保活を続けよう。

待機児童の数は自治体によっても、地域によっても、園によっても状況は変わる。筆者も数年前の2月、2次募集が行われている時期に23区内へ引っ越したが、ダメ元で区役所へ問い合わせたところ運良く空きがあり、子どもを認可保育園へ入園させることができた。年度途中でも、引っ越しや転園などで空きが出ることもあるので、「早生まれだから、いくら頑張っても保活は無理」と最初から諦めずに、下調べと申請を根気よく続けよう。

普光院亜紀さん プロフィール

出版社在職中に二人の子どもを保育園に預けて働く。現在、「保育園を考える親の会」代表。保育ジャーナリスト。保育、仕事と子育ての両立の分野の執筆・講演活動を行うほか、国や自治体の保育・子ども施策に関わる委員会等の委員も務める。著書に『共働き子育てを成功させる5つの鉄則』『共働き子育て入門』(ともに集英社)、『変わる保育園』(岩波ブックレット)、『よくわかる保育所保育指針』(共著、ひかりのくに保育ポケット新書)、『保育園のちから』(PHP研究所)、『教育原理』(共著、光生館)、『「保育」の大切さを考える』(共著、新読書社)ほか。
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