東京都江東区の日本科学未来館にて

5Gの"超低遅延"でセッションを実現

音楽をやっている人なら、誰しも「離れた場所にいる人とセッションしたい」と思ったことがあることでしょう。5Gが実用化すれば、その特徴である"超低遅延"の恩恵により、モバイル環境でも簡単にオンラインセッションが実現できるそうです。ヤマハのブースで担当者に話を聞きました。

ヤマハのブースでは、キーボード奏者と(離れた場所にいる)ボーカリストとの音楽セッションが行われていました

「ヤマハでは、すでに離れた場所にいる人たちがリアルタイムに音楽セッションを行えるNETDUETTO(ネットデュエット)というサービスを展開していますが、光回線などのブロードバンド環境が必要でした。ちなみに現在の4Gを使った場合、遅延が60~100ミリ秒発生するため、音がズレてしまいセッションできません」(担当者)。

しかし5Gなら、遅延はわずか数ミリ秒に抑えられるとのこと。会場では実際に5Gのモバイル通信を使って、離れた場所にいるボーカルとピアノのデュオが行われました。

【動画】音声が流れます、ご注意ください

音が綺麗にハマり、気持ちの良いハーモニーを実現できています。ひとつ気になったのは、映像の遅れ。こればかりはPCのソフトウェアエンコードの問題、フレームレートの問題などにより、どうしても遅延してしまうんだとか。映像の問題は残っているものの、ヤマハの担当者は新しいサービスの展開に期待を寄せていました。