【インタビュー】

濱田岳、直感で生きる強み「徒然なるままに」 - 老化も受け入れる俳優像と出会いの才能

1 何日も継続して悩むことがない

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Amazonプライム・ビデオの新しいオリジナルドラマシリーズ『日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~』(全14話・毎週金曜配信)が、10月20日から見放題独占配信中だ。『ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~』著者の吉本浩二氏による人気実録漫画の実写化で、バイクで日本一周をする主人公の吉本を演じている濱田岳を取材。「極真空手の百人組手」みたいだったと、毎話新たに登場するゲストとの芝居を振り返った本作に始まり、濱田が自分で持っていると実感する"運"、役者業への思いなどを聞いた。

俳優の濱田岳

「ゲストの方たちのおかげ」と痛感

――ある意味、贅沢な作りのドラマですよね。

ある意味じゃなく、贅沢ですよね。こんなスケールのものに、役者業としてこれからも出られることがあるのかと考えて、とっても有難い企画だと思いました。吉本先生の原作漫画はほぼエッセイなので、「ジャンプ」に乗るようなものじゃないですから、余計に贅沢。

――派手な冒険活劇ではなく。

そう。どっちかというとフラットなクスクス笑いの原作。これまで実写化できなかったのは、こういうスケールで撮ることができなかったからだと思うし。本当にスタッフみんなと日本一周しながら撮っていくので、純粋に男の子心としても、ドキドキワクワクしました。

――しかし役者さんとしては濱田さんひとりにかかる重圧も相当だったかと。

ほぼほぼひとりなのでね。しかも行く先々で個性的な人に会っていく。極真空手の百人組手みたいな。倒しても倒しても、次から次へと変なヤツが現れるという。毎回本当におもしろい先輩だったり俳優さんだったりが、旅をしている僕の前に元気いっぱいで挑んでくるので。戦いといったら聞こえが悪いですけど、吉本としてやりあうのはすごく楽しかったです。日本一周が大メインですが、それだけじゃお話は成り立たなくて、ゴールを迎えてこうして配信できるようになったのは、毎話毎話のゲストの方たちのおかげだと痛感しています。

――バイクの免許もこの作品のために取られたそうですね。序盤はバイクが重そうで大丈夫かなと思いましたけど、その辺も変化していきますか?

そうなんです、今回、免許を取りました。その辺の変化は如実にありましたね。若いころにバイクに乗っていたカメラマンさんにも最初の頃と全然違うと言われましたし、監督たちも、前に撮った映像を振り返ってみても乗る姿勢が全然変わったと言っていました。ほぼ順撮りだったんですが、吉本くん自身も、久々にバイクに乗るところからスタートしたので、いいシンクロが出来ました。

――印象深かった場所を挙げると?

北海道の宗谷岬ですかね。日本最北端。そこまで僕らは車で移動したんですけど、道中も「これが北海道だ!」っていう感じで楽しかったです。あと、宗谷岬に着いたときに、名古屋からスーパーカブに乗ってひとりで来た女性バイカーの方がいて、宗谷岬を見ながら涙してたんです。すごく印象的でした。

直感で生きる心構え

――主人公の吉本くんは、仕事もなくなって、追い詰められて旅に出ます。濱田さん自身が追い詰められたときは、どうやって乗り越えてきましたか?

うーん、辛かったりしょんぼりしたりするときがあったとしても、何日も継続して悩むことがないんですよ。人間的にそういうタイプじゃなくて。昔から、受験勉強とかも苦じゃなかったし。だから追い詰められたと感じたこと自体があまりないかも。

――学校を辞めて仕事にシフトするといった大きな決断もされていますが。

その決断もあまり時間はかからなかったと思います。この仕事しか僕にはないんだ!って選んだ風に結構みなさん思ってくれてるんですけど、実際にはそうではなくて(笑)。単純に勉強は落ち着いてからでもできるかなと思ったので。このお仕事が誰でもさせてもらえるものではないというのは、子どもの頃から感じていて、同じ波はもう来ないというか、同じ役は二度とない。いま優先するのはこっちかなという直観で選んだ感じですね。

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目次
(1) 何日も継続して悩むことがない
(2) 髪が薄くなっても「武器になる」
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