119番通報しながら周囲にSOSを発信できるという、iPhone用の緊急情報共有アプリ「Coaido119(コエイドイチイチキュー)」の、実証実験に関する体験ワークショップが豊島区役所で開催されました。区役所を会場にするだけあって、今回は地域密着の内容です。

Coaido119アプリ体験ワークショップの様子。AEDの基礎講習も実施

誰かが心停止で倒れたら?

目の前で人が倒れたとき、どうしたら良いのか迷ってしまいますよね。特に、その人に声をかけたり、肩を揺すっても反応しない場合、心肺が停止している可能性もあります。心停止した人を放置していては、確実に死んでしまいます。

Coaido119は、こうした突然の心停止で倒れた人を救命するためのアプリ。簡単な119番通報に加えて、近所のAED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)の設置場所を地図上に表示したり、近くにいる応急処置ができる人にSOSを発信したりといった機能があります。

Coaido119の起動画面。大雑把な症状ごとに機能を選びます

マップ画面上で赤く表示されるのが周辺の利用可能なAED。紫は24時間利用可能なAEDです。左上の丸の中にカメラ画像を表示します

Coaido119アプリには、現在の状況を周囲のユーザーに説明するときに、よく使われる定型文が用意されています。選ぶだけで説明できるので、緊急時の時間短縮になります。このとき同時に、音声でも119番通報できます。

iPhoneの内蔵GPSと連動して、現在地を自動的に周囲のユーザーに知らせるほか、カメラ画像と現場の音声も周囲に伝えられます。通報を受けたユーザーは、複数の情報によって言葉では説明しづらい場所にもすばやく到達できるわけです。

緊急事態を発信できるだけでなく、誰かのSOSを受け取る機能も。一般人が消防署で受講可能な普通救命講習や、救急救命士といった医療国家資格などを持っていて、救命処置が可能な人は、Coaido119で資格証をアップロードすることで、到達可能な近距離の緊急事態が通知されるようになります。

Coaido119はAEDの使用率向上や救命率の向上につながる、人命救助に役立つ公共性の高いアプリとして、経済産業省主催の第3回IoT Lab Selectionのグランプリを受賞しています。

チャット機能を使って、周囲の医療従事者と連携することも可能です

訓練機能を利用すると、SOS発信の手順などを確認できます