説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『auでiPhone Xに機種変更したら、色違いのSIMも付いてきました!?』という質問に答えます。

***

auでは、2017年9月に発売したiPhone 8/iPhone 8 Plus以降のiPhoneシリーズに対し、3G(CDMA 2000)の通信サービスを提供しません。国内では音声通信・通信ともに4G(LTE)のみの対応となるため、3G非対応の新しいSIMカード「au Nano IC Card 04 LE」へ切り替えとなります。

iPhone Xもその条件にあう新端末ですから、「au Nano IC Card 04 LE」SIMカードが必要になります。iPhone 7/7 PlusからiPhone Xへ機種変更する場合、利用中の黒いSIMカードをそのまま使うことはできません。SIMフリー版のiPhone(8/8 Plus/X)についても同様で、auの回線網を利用する場合は「au Nano IC Card 04 LE」SIMカードへの切り替え手続きが必要になります。

なお、iPhone 8/8 PlusおよびiPhone X自体は、CDMA 2000を利用した通信をサポートしています。auがCDMA 2000の通信サービスを新端末では提供しない方針を打ち出しているだけのことで、海外キャリアのサービスには影響ありません。

au回線を利用しているMVNO(mineo(Aプラン)/UQ mobileなど)のSIMカードにも影響があります。au VoLTE対応ではないSIMカードを契約している場合は、au VoLTE対応のカードに変更しなければiPhone 8/8 PlusおよびiPhone Xでは利用できません。

ところで、これまで利用してきた黒いSIMカードを「au Nano IC Card 04 LE」SIMカードへ切り替えると、機種変更扱いとなり月々の割引(毎月割)が適用されなくなります。SIMフリー版iPhone Xを買い増ししようとしている場合には注意しましょう。黒いSIMカードから「au Nano IC Card 04 LE」SIMカードへの切り替え手続きには、auの販売店で事務手数料として3,000円(税別)が必要です。

auはiPhone 8/8 PlusおよびiPhone X向けに3G(CDMA 2000)の通信サービスを提供しないため、新しいSIMカードに切り替えることになります