説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『機種変更でSNSアプリの履歴を引き継ぐ方法を手短に教えて!』という質問に答えます。

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SNSアプリといっても種類はいろいろ、一口に語ることはできませんが、ここ日本ではFacebookとTwitter、LINEが3大勢力といえるでしょう。紙幅に限りがありますから、この3種類に絞り説明させてください。

まず、FacebookとTwitterについては、機種変更にあたり履歴データをバックアップする必要がありません。この2つのアプリは、やり取りするデータをクラウド(インターネット上のサーバ)に保存するため、他の端末から同じアカウントでアクセスすれば、まったく同じ状態から利用を再開できます。極端な話、現在利用中のiPhoneでアプリを削除しても、インストールし直しして同じアカウント(同じユーザIDとパスワード)でサインインすれば、削除直前の状態からサービスを再開できます。

LINEに関しては、機種変更前にトーク履歴のバックアップが必要です。LINEアプリを起動して画面右下の「...(その他)」タブを開き、右上の「設定(歯車)」をタップ、「トーク」→「トークのバックアップ」の順にタップします。現れた画面で「今すぐバックアップ」をタップすると、トーク履歴を圧縮したうえでiCloudに転送し、バックアップが完了します。このほかにアカウント引き継ぎ設定も行ったうえで新しいiPhoneでLINEアプリを起動し、アカウント引き継ぎを実行すれば、iCloudからトーク履歴を復元できます。

なお、トークでやり取りした写真/動画のうち一度も閲覧しないまま一定の日数が経過したものについては、サムネイル画像は表示されるもののデータ本体がない(タップしても開けない)ことがあります。この問題はバックアップと無関係ですが、慌てないよう注意しましょう。

LINEのトーク履歴はつねにクラウド上に保管されているわけではないため、機種変更前にバックアップしておきます