【レポート】

大橋彩香、毎年恒例の「はっしーバースデー」を開催 - 笑顔の中にある"声優という職業"への誇りとこだわり

声優アーティスト・大橋彩香のバースデーイベント「大橋彩香バースデーイベント~はっしーバースデー2017~」が2017年9月24日、東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催された。マイナビニュースでは大橋の声優という職業へ対する想いを感じられた本イベントについてレポートする。

「大橋彩香バースデーイベント~はっしーバースデー2017~」

23歳の目標は「犬になりたい」

「はっしーバースデー」は2013年、大橋が19歳のときから実施されているイベント。前年は「ホームパーティー」をイメージした構成だったのに対し、今回はお客さんが「お家に遊びに来ている」というイメージで舞台がセッティングされていた。コンセプトを元に企画やセットを替えて催すのが「はっしーバースデー」のこだわりだ。

イベントが始まると、司会の栗林さみが「せーの!」と号令し、会場に駆け付けた方々が「はっしー!!」とコール。大橋はその歓声に応えていつも通りの満面の笑顔で登場した。まず注目が集まったのは衣装。今年はトレンドと言われているグレンチェックのセットアップで、本人曰く「大人っぽくもあり、ちょっと少年感もありつつ、探偵っぽくもある衣装」とのことだ。この衣装の紹介では、昨年の「カーキ柄」に続き、今年もトレンドをチェックしていることが分かった。

挨拶の後に行なわれたのはグッズ紹介のコーナー。「0084(大橋)」と書かれた部屋着、恒例となった当たり付きの「はっしーくじ」などを紹介していく中でも印象的だったのは、フルカラーの「ペペロンチーノTシャツ」だ。このグッズを紹介している際、大橋は昨年の「はっしーバースデー」以来、実はペペロンチーノを1回も作っていないことを暴露。現在の料理スキルは昨年から一切変わっていないことを赤裸々に明かした。

グッズ紹介の後に行われたのは、「はっしーバースデー2016」以降の大橋の活動を振り返る「大橋彩香22歳振り返りトーク」のコーナー。まずは1年間の活動がスライドに次々と映し出され、「ワガママMIRROR HEART発売&リリースイベント」開催、ラジオ番組「大橋彩香のAnyBeat!」のスタート、「ユー&アイ リリースイベント前夜祭&リリースイベント」など、いくつかの出来事をピックアップして紹介した。

中でも2017年2月より開始した1stワンマンライブツアー「OVERSTEP!!」については、初めてのツアーでプレッシャーもあったが周りの支えによって乗り切れた、楽しく終えることができたと素直な気持ちを吐露。ツアーは場所によって会場の雰囲気が変わる、そして場所ごとにおいしい食べ物があると幸せそうな顔で語る姿は、実に彼女らしいと感じる一幕であった。

さらに「BanG Dream! 4th LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館」の話題では、日本武道館でドラムを叩けたことが嬉しくて、「うわぁ、ドラムやっててよかったぁ!!」と喜びを爆発させる。このライブを経てPoppin'Partyのメンバーとの絆も深まったというエピソードを感慨深そうに思い返していた。

なお、23歳の目標については「犬になりたい」を掲げる。「犬になりたい」の真意は、孤独に過ごすことが多く、食事に誘う相手も少ない自身を変えるべく、犬のようになって人の温かい気持ちに触れられるようにしたい、人間といっぱい話すようになって生まれた感情が芝居にも活きてくるはずだから、とのこと。

お祝いコメントに大満足!

自身の振り返りトークの後に行われたのは「はっしークエスチョン2017」のコーナー。大橋と関係のある3人からのお祝いコメントと思い出エピソードをクイズ形式で出題するという企画で、2問正解するとご褒美があるという。

「2問はハードルが高い……」といささか不安な様子の大橋をよそに企画はスタート。最初にコメントを寄せたのは、大橋のことを「大橋ちゃん」と呼ぶ、同い年の声優・日高里菜であった。二人は共演作がほとんどないものの、高校生の頃からご飯に行く仲で、あまり人をご飯に誘うことがない大橋から声を掛けられるほどの関係性を築いている。

そんな日高からは「大橋ちゃんと仕事をして驚いたことは?」というクイズが出題された。しかし、大橋はピンときておらず2度答えを間違え、3度目のチャンスで「現場でもほとんど変わらない」と回答すると、これがおまけで正解となる。ただしくは「素の大橋ちゃんと声優の大橋ちゃんとの違い」というのが答えで、日高は、素の大橋と仕事モードの大橋の違いやプロ根性に驚き、そういうところが大好きだというコメントも寄せた。

続いてのコメントはfhánaのボーカル・towanaから。二人は同じ音楽レーベル「ランティス」の所属であり、TVアニメ『コメット・ルシファー』や『ナイツ&マジック』でOP曲・ED曲をそれぞれが担当したり、ライブでも顔を合わせたりするアーティスト仲間だ。またラジオ番組「大橋彩香のAnyBeat!」初のゲストとして登場したのも記憶に新しい。

そんなtowanaからのクイズは「大橋さんの第一印象は?」というもので、これには残念ながら不正解。正解は「意外と背が高い」で、この答えに関しては大橋もよく言われることがあるとコメントした。なお、towanaは未だに「大橋さん」と呼んでいることを気にしており、コメント動画の最後で「はっしー」と呼んでいたり、イベント後にTwitterでも「はっしー」と使ったりしていた。今後はより関係が深まっていきそうだ。

最後にコメントを寄せたのは声優とアイドルのハイブリッドユニット・i☆Risのメンバーである芹澤優。大橋と芹澤はメディアミックス型コンテンツ「project575」などで共演したことがあり、同い年でもある。そんな二人の仲の良さは『Animelo Summer Live』の映像特典、また芹澤が「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」のインタビューでコラボしたいアーティストに「へごちん(大橋のこと)」と答えていたことからも分かる。

芹澤は恒例の挨拶「いつでも、みんなの、I love ユーちゃん」で場を盛り上げつつ、「Yu Serizawaが思うへごちんの可愛いところは?」というクイズを出題。「Ayaka Ohashiの可愛いところは……会場の皆さんはどこだと思います?」と尋ねながら導き出したのは「全部」という答えであった。しかし、これも不正解。正解は「爪がいつもキレイなところ、あと笑うと目が『へへっ』てなるところ、髪の毛がサラサラなところ……」など、芹澤が感じている大橋の可愛いところを羅列したもの。芹澤はこの後、大橋の純粋なところが好きで、生まれてきてありがとう、というコメントも寄せていた。

ここで、前回は同様の企画でコメントを寄せた巽悠衣子がゲストとしてイベントに参加したが、今回は誰も来ていないことが発表される。「今日いっぱいイベントあるしな……」と少し残念そうな大橋だったが、「コメントを寄せていただけただけで嬉しい」と感謝の気持ちを述べていた。

ゲストはいない……はず!?

クイズに関しては1問のみの正解だったが、「今日ははっしーバースデー、お祝いされるイベント」と大橋が主張したことで、ご褒美がもらえることに。その後、ご褒美の大きなボックスが運ばれてくるも、「自動で開く」と言われた大橋は「生き物が入っている……?」と警戒していた。そして、大橋が少し距離を取りつつ様子をうかがっていると、箱の中から突然、サプライズゲストの高橋李依が登場!

二人は当時放送されていたTVアニメ『ナイツ&マジック』で共演しており、大橋の家で、練っておいしいあのお菓子を一緒に食べるほどの仲だ。「ゲストはいない」と言われた後のサプライズ、さらに「前からスタッフさんにスケジュールを抑えてもらっていた」という仲良しの高橋が来てくれたこと、そして『ナイツ&マジック』で高橋と大橋が演じるエルとアディが描かれたケーキも登場したことで大橋のテンションは急上昇。喜びを露わにしていた。

ケーキ登場と会場全員による「HAPPY BIRTHDAY」の歌唱の後に行われたのは「お便り」のコーナー。本コーナーでは事前に募集していた3つのメールテーマについて、高橋と一緒にトークした。

最初のテーマである「23歳の大橋彩香に期待することは?」では、「元気をくれる歌と力をくれる笑顔をたくさんください」というお便りが届いており、大橋は「わかりました!」と即答する。これに対し高橋は「こんなに即答してくれるなんて頼もしい!」と驚きながらも感心をしていた。元々大橋は、アーティスト活動では「歌を通じて元気と笑顔を届けること」をポリシーとして活動している。即答したのは無意識だったかもしれないが、そういったポリシーを常に忘れない彼女らしさも感じる回答の仕方でもあった。

同テーマでは他にも「次のワンマンライブと2ndアルバム」「そろそろ写真集を…」「より大人になる姿に期待」などのメールが寄せられた。また、高橋からは「和装姿を見たい」という提案があり、それには大橋も乗り気。学校の授業でお茶を点てることもある(先生からは大橋の点てたお茶はまずいと言われていたらしい)ことから、そういう清楚な姿がどこかで披露されるかもしれないので、今後に期待したい。

続くメールのテーマは「23歳の大橋彩香に質問したいこと」。本テーマではまず「今年最初にお祝いされたのはどなた?」という質問が寄せられ、「やっぱりマネージャーさん」と即答する。23時59分と少しフライングしてのお祝いメッセージだったが、「この仕事を始めてから一番長く一緒にいるのはマネージャーさん。いま一番話す人はマネージャーさんなので嬉しかった」と、素直な心境を語った。

なお、本コーナーでは「どのような声優さんを目指していきたい?」という質問も。これに対し大橋は「いまは声優さんって色々なことが求められている時代なので色々なことができる声優さんになりたい。でもこの先のことを考えると、一番根本的な声優さんとして大切なことがしっかりと備わっている声優にもなりたいです」と真剣に応える。さらに、いまはアニメやゲームの仕事が主だが、ナレーションや吹き替えもちゃんとできるようになれたら、という今後の展望についても語った。

次の特技は何?

ラストのメールテーマは「現在特技募集中の大橋彩香にむいている特技は?」というもの。このテーマでは大橋となぜか高橋も送られたメールの内容を実践することになった。最初に実践したものは「けん玉」。実は「けん玉」は以前にTVアニメ『エンドライド』のイベントでも挑戦しており、その時は見事に成功させていた。今回も側面の皿に一発で乗せ、その後も側面の小さい皿などにも挑戦。一発ではなかったもののすべて成功させ「これを特技にしてもよさそう」と少し満足気な表情を浮かべていた。

続いて「縄跳び」「フラフープ」なども実践。イベント中に大橋と高橋は「楽しいから、持って帰って二人でまた遊ぼう」「公園に行こう」という約束もしていた。

本コーナーでは「BanG Dream!」で自身が演じる山吹紗綾が描かれたピック(ESP提供)を飛ばす「ピック飛ばし」にも挑戦。「いつも下に落としてばかり」という大橋には、1stワンマンツアー「OVER STEP!!」にてバンドマスターを務めた古谷圭介からアドバイスのメッセージが送られた。アドバイス通りに投じたところ、1投目は「いつもより上手に飛ばせた」と本人も驚きを隠せない様子。しかし、なかなかすぐには身に付かず、「これを特技にするのは難しいかも……」と残念そうに話した。

さらに、本コーナーでは小学校4年生の頃に1年間やっていた「タップダンス」にも挑戦。「久しぶり」だと語っていたが、「雨に唄えば」の曲に併せて見事なタップダンスを披露していた。

ここで高橋が舞台から降壇する時間に。高橋は最後に「自分から(食事などを誘う)声をかけるのが23歳の目標とうかがったので、私にも声かけてほしいな」と呼びかけると、大橋は「もちろん」と返答。また、今回のイベントで大橋がペペロンチーノ好きと知った高橋は「ペペロンチーノを一緒に食べに行きましょう」という約束も交わして、舞台を後にした。

2017年のライブはすべてカバー曲!

トークコーナー後に行われたのは、ライブのコーナーだ。2017年は「はっしーカバーリクエスト2017」と題し、自身の曲以外を披露。カバーは事前に大橋が選んだ20曲のなかから、Webの投票で人気のあった3つを歌唱した。なお、本コーナーは第一興商協力のもとカラオケのデンモクも用意され、普段、大橋がカラオケに行くときと同様のスタイルで行われた。

最初に披露されたのは第3位に選ばれたオーイシマサヨシの「君じゃなきゃダメみたい」。本曲はTVアニメ『月刊少女野崎くん』のOPテーマ曲で、今回大橋がカバーしたい20曲に選んだラインナップで一番多かった「大石昌良」による楽曲。歌い終えた後には、オーイシはもちろんのこと、『月刊少女野崎くん』もBlu-rayを持っているほどに好きだったことから、歌えて嬉しいと語った。

続く第2位に選ばれたのは、ワルキューレの「ワルキューレがとまらない」。本曲はTVア人『マクロスΔ』内に登場する戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の声優・歌唱を担当する5人で結成されたユニット「ワルキューレ」の楽曲だ。本来は5人で歌っている曲のため、歌唱する前は「歌えるかなぁ……」と不安そうな様子の大橋だったが、低音部分も高音部分もよどみないキレイな歌声を会場に響かせた。

栄えある第1位に選ばれたのは、今回お祝いコメントも寄せたtowanaがボーカルを務めるfhánaの楽曲「青空ラプソディ」だ。本曲はTVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』のOPテーマ曲。ダンスも印象的で、YouTubeに上がっているMV動画の再生数が1,000万を優に超えるほど人気のある楽曲だ。歌唱中は楽しそうに歌う大橋の姿が非常に印象的で、見ている側も思わず笑顔になった。

歌唱後の感想では『小林さんちのメイドラゴン』でケツァルコアトル(ルコア)役を演じた高橋未奈美からダンスのレクチャーを受けたものの、一部しか覚えられなかったというエピソードを披露。しっかりと練習して今後、できるようになりたいという意気込みも語った。

なお、本コーナーでは大橋がアーティストのパフォーマンスについても真摯に語る。いまはダンスが付いてない曲をいかに歌うかということに向き合っており、「色気のあるパフォーマンスが魅せられるLiSAさんはすごい」「最近、ライブBlu-rayを買い漁るのが趣味」など、勉強を怠らない真面目な一面を覗かせた。

カバー曲のコーナーが終わるとバースデーイベントも終了の時間。会場のみんなと写真を撮影した後には、大橋が「バースデーイベントも5回目になりますが、毎年たくさんの方が私のバースデーをお祝いしてくださって、本当に自分は幸せ者だなぁといつも思っています。大橋彩香がアラサーになったときに『素敵な大人に育って』と皆さんに言っていただきたいので、これからも色々なことを吸収しようと思います。今日は本当に来てくださってありがとうございました!」と感謝の言葉を述べて、イベントを締めくくった。

イベントでは終始笑顔で楽しそうな大橋ではあったが、言葉の節々で声優に対する熱い想いを感じた。来年の目標である「犬になりたい」というのも、演技にも活かせることからあげことであり、何より、色々なことが求められるなかでも「声優」として大切なことが備わっているようになりたいと語った彼女からはプロ意識、そして声優という職業への誇りとこだわりを持っていることが感じられた。仕事に対して真面目で、ひたむきな姿勢をみせる大橋彩香。まだ23歳になったばかりだ。彼女の成長はきっと、まだまだ止まらない。

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