一人暮らしや二人暮らしの世帯が増えている現在、「コンパクト家電」「コンパクトカー」「コンパクトマンション」等と、"コンパクト"をひとつのテーマにした商品・サービスが増えている。そんな中、大塚家具は女性のための快適住まいづくり研究会とコラボした新シリーズ「コンパクトファニチャー」を11月1日に発売する。

コンパクトだけじゃない。機能も用途もデザインもこだわった新しい家具のカタチ(写真はティアラシリーズ)

コンパクトな部屋にはコンパクトな家具を

そもそも「コンパクトファニチャー」とは、今後需要が高まるであろう「コンパクトマンション」に合う家具をイメージして開発された。コンパクトマンションとは、30~60平方メートルの広さをもつマンションのこと。女性のための快適住まいづくり研究会によると、首都圏における1LDK(30~44平方メートル)のコンパクトマンションの供給戸数は、2003年の1万2,387戸をピークにして減少傾向であったものの、2015年(4,766戸)から2016年(4,904戸)にかけては13.7%と増加しており、その傾向は今後も続くと予想している。

コンパクトマンションは廊下がなく、空間と空間が重なるようなつくりになることも多い

今回のコンパクトファニチャーは、コンパクトな部屋にも合うオシャレで高級感のある家具を目指して開発したもので、同研究所の会員約8万5,840人(2017年10月1日現在)からの要望を取り入れてデザインされている。30~40代の一人暮らし女性をメインターゲットとして定めたものの、有効活用やデザイン性を求める男性や高齢者にも届く商品になることも意図している。

開発のコンセプトとして、お手軽でもチープにならない上質でかわいいを求めた「Luxury」、1つで2度使える「2WAY」、女性でも快適に長く愛用できるイージーメンテナンス仕様の「Easy Maintenance」、限られたスペースでも収納スペースをしっかり確保する「Storage」を設定。デザインは、大人かわいいテイストの「ティアラシリーズ」と北欧テイストの「ノルディックシリーズ」の2ライン各7種を展開する。

ノルディックシリーズは男性も意識したデザイン

デザインも機能も価格もこだわり

展開する7種は全て、2WAY仕様となっている。「カウンター&ダイニングテーブル」(8万9,800円)は、コンパクトなカウンターテーブルから、天板を広げるとゆったり4人掛けサイズのダイニングテーブルになる2WAY仕様のバタフライテーブル。工具を使わず簡単に変形できるのがポイントだ。

「カウンター&ダイニングテーブル」(8万9,800円)は工具なしで簡単に変形できる(写真はティアラシリーズ)

ホームパーティーでも大活躍(写真はノルディックシリーズ)

「チェア」(3万9,800円)は座面がリバーシブルになっている。フラットな裏面はフラットな板座となり、サイドテーブルや花台としても使える。また曲木の伝統技術を用いて作られた曲線で、ティアラシリーズではハートをデザインしている。耐久性に加え、3.6kgと軽量タイプに仕上げることで、持ち運びやすさを意識している。

ティアラシリーズの「チェア」(3万9,800円)は座面がリバーシブル

ティアラシリーズの「チェア」はハートのデザインも

ノルディックシリーズの「チェア」の座面はホワイトと木目調

「リビング&ダイニングソファ」は、「テーブル アームレスラブソファ」(4万5,000円)と「テーブル 片肘ラブソファ」(5万4,800円)の2種類を展開。テレビを見ながら食事をするというような、リビングとダイニングと両方使える高さにこだわった。ソファの下に収納スペースを設けているのもポイントだ。汚れやすい座部分はカバーリング仕様になっており、取り外してクリーニングができる。

「リビング&ダイニングソファ」は収納力も抜群(写真はティアラシリーズ)

ノルディックシリーズの「リビング&ダイニングソファ」のカラーはアイボリー

「リビング&ダイニングテーブル」(9万9,800円)は、カトラリー収納ができる引き出し付き。引き出しはフタ付きで、サブテーブルとして物を置くこともできる。また、天板下には棚がついており、雑誌やPCなどを置いておくことも可能だ。

「リビング&ダイニングテーブル」(9万9,800円)にも収納力を(写真はティアラシリーズ)

「リビング&ダイニングテーブル」は高すぎず低すぎない65cmの高さに設定(写真はノルディックシリーズ)

「ベッド&ソファ」(本体9万9,800円※マットレス別売)は、普段はベッドとして使用し、来客時には付属のマットレスカバーをセットすればソファとして使える2WAY仕様。引き出し2杯付きで、マットレスカバーや替えシーツなど寝具をしまえる収納スペースも確保している。サイズはセミシングル(幅850×長1,950×高240mm)だが、将来、暮らし方が変わったとしても、マットレスと引き出し無ボトムフレームを連結させれば、クイーンベッドサイズになる。

「ベッド&ソファ」(本体9万9,800円※マットレス別売)。ベースをベッドにすることで、快適な寝心地にもこだわった(写真はティアラシリーズ)

「ベッド&ソファ」を連結させるとクイーンベッドサイズになる(写真はノルディックシリーズ)

「食器&家電棚」は板扉LEDなしタイプの10万8,000円のほか、ティアラシリーズではガラス扉LED付きタイプの12万8,000円なども展開しており、ガラス扉LED付きの上棚は、お気に入りのコレクションを飾る飾り棚としても使える。オプションでダストボックスがあり、サイズ違い・色違い(ナチュラル色、ダークブラウン色)・上置きのオーダー対応もできる。

オープン部分には家電の湯気や熱に強いモイス素材を、カウンタートップには熱・傷に強いアイカ製メラミントップを用いることで、家電と合わせて使っても比較的楽にメンテナンスができる。また、全ての扉には地震の時に扉が開かない耐震金具が備えられているなど、機能性にもこだわっている。

左がガラス扉LED付きタイプ(12万8,000円)、右が板扉LEDなしタイプ(10万8,000円)の「食器&家電棚」(写真はティアラシリーズ)

「食器&家電棚」は家電の湯気や熱に強いモイス素材など、メンテナンスのしやすさにもこだわった(写真はノルディックシリーズ)

デザインやカラーは今後の販売状況を踏まえて、幅広いユーザーを意識したデザイン展開を検討するとしている。IDC大塚家具銀座本店では先行して販売を開始しているが、11月1日より全国7店舗(有明本社、新宿、横浜みなとみらい、南船橋、名古屋栄、大阪南港、仙台)で販売する。

※価格は税込