いよいよ寒い冬がやってきます。子どもが体調を崩して、その対応に追われることも多くなる時期です。日々の暮らしを回しながらの看病は心身ともに疲れますよね。そんな時に「○○がない!」「○○が分からない!」となるのは、余計に疲れを増幅させます。ちょっとした事前準備で看病の負担を軽減する3つのアイデアをご紹介します。

子どもの感染症シーズンに入る前にできること(画像はイメージ)

母子手帳ケースに現金を入れておく

「明日、お金をおろしに行かなくちゃ」。そんなときに限って子どもが体調を崩すことも。子どもの医療費は自己負担額の一部または全額を負担してくれる助成制度を設けている自治体がほとんどですが、それでも緊急事態に手元に現金がないのは心許なく感じてしまいます。

病院へタクシーで行く場合も、体調を崩した子どもを介抱しながら料金を支払う時にはクレジットカードより現金の方がスムーズです。

5,000円札を1枚でもいいので、母子手帳ケースに入れておくと、もしもの時のお守り代わりになります。

吐しゃ物セットを準備しておく

下痢や嘔吐の症状がひどい場合、その都度シーツを替えたり、子どもを着替えさせたりと、親の負担も大きくなります。そして何より、自分への感染も防がなくてはなりません。 以前子どもがノロウイルスにかかった時、自宅に塩素系漂白剤がなく、非常に困ったことがありました。吐しゃ物を正しく処理するのは、手慣れていないとなかなか難しいもの。必要なアイテムをそろえる必要もあります。

そこで事前に吐しゃ物セットを用意しておきましょう。

<吐しゃ物処理セット(例)>
・使い捨てマスク
・使い捨て手袋(厚手)
・使い捨てエプロン
・塩素系漂白剤
・ペーパータオル、新聞紙、古タオル
・ビニール袋
・バケツ

正しい吐しゃ物の処理方法を確認しておき、その内容を書いたものをセットに入れておくと、さらに安心ですね。

メモ帳を用意しておく

病院の医師には、いつからどれくらいの熱があるのか、咳や鼻水は出始めたのはどれくらい前からか、食欲の有無、便の状態など、できるだけ正確に情報を伝えたいものです。そこで、「体調が少しおかしいぞ」と感じた時点で、メモ帳に子どもの様子を記録しておくことをお勧めします。

覚えているつもりでもいざ病院で説明しようとすると、「あれ、いつからだっけ?」となりがちです。また兄弟・姉妹がいる場合などは、例えば下の子のお世話をしているママの代わりに、パパが上の子の病院に付き添うケースもありますよね。

そんな時にもメモがあれば、代わりに付き添ってくれる人が、これまでの経緯を詳しく伝えることができます。「ここに全部書いてあるから」と言えるものがあることで、病院への付き添いをお願いしやすくなりますし、付き添う側の負担も軽くなります。

さらにメモ帳の記録を見れば、子どもが体調を崩しやすい時期や、同じ病気になった時にどれくらいで治ったかなどを把握しやすくなるので、体調管理に役立ちます。

体調を崩したわが子の様子を見るのは、親にとってもつらいものです。そんな時に感じる不安を、事前の準備で少しでもやわらげたいですね、そして、子どもを世話する側の私たちが倒れてしまうと、そのダメージはとても大きくなってしまいます。そうならないためにも、まずは親子でしっかり食べて、良く寝て、来る冬に備えましょう!


著者プロフィール

ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com