Apple Watchが登場してから2年半。街中やメディアで見かけることも多くなり、ちょっと気になっている方も多いかもしれませんね。購入をご検討中の方のために、Apple Watchの基本的な機能と、どんなふうに使うことができるのか、改めてまとめてみました。

2017年9月に発売されたApple Watch series 3。バンドのラインアップも新しくなっています

Apple Watchって何ができるの?

そもそも、Apple Watchがあると何ができるのでしょうか? 大きく分けると「iPhoneとの連携・通知」「Siri」「運動や活動量の計測」などに活用できます。そして、新しくseries 3で登場したセルラー版では「単独でのモバイル通信」が可能になりました。

デジタルクラウンに赤丸が付いているのがセルラー版

iPhoneとの連携・通知

Apple WatchはiPhoneとの組み合わせで利用します。iPhoneでいつも使っているアプリの一部を利用したり、iPhoneに届いた通知をApple Watchでも受け取るといったことがでいます。ちょっとしたことならiPhoneを取り出す手間なく、Apple Watchだけで目的の操作を済ませることが可能です。

中でもApple Watchの特性が生きるのが通知の受信。iPhoneをカバンの中や目につかない場所に置いてある時でも、腕につけているApple Watchに通知が届けば見落とすことはありません。つい通知を見落としがちな人、大事な通知をすぐに確認したい人にとっては非常にありがたい機能です。

iPhoneのカレンダーやミュージックなど、様々なアプリがApple Watch からも利用できる

メッセージ、リマインダー、LINEなど、iPhoneに届く通知をApple Watchで受信

通知が多すぎる場合は、 iPhoneの「Apple Watch」アプリを使って各アプリの通知オン/オフを設定できます

Siri

iPhoneと同じく、Apple WatchでもSiriを使うことができます。一部の操作をSiriだけで完結できるので、小さな画面を操作しなくても大丈夫。テキストも音声で入力できます。

Siriでタイマーをセット

アプリを開いたり、音声入力でメッセージを送信することも

運動や活動量の計測

Apple Watchのもっとも大きな特徴と言えるのが、運動や活動量を正確に計測してくれることです。計測は大きく分けて、日常生活での活動量を常に計測する「アクティビティ」と、運動を記録する「ワークアウト」の2つがあります。

アクティビティは、Apple Watchをつけた瞬間から自動的に始まり、消費エネルギー「ムーブ」、早歩き以上の運動をした時間「エクササイズ」、1時間に1回1分以上立ち上がった回数「スタンド」が計測されます。

一日の活動量が自動的に計測される「アクティビティ」。3種類の動きが3色のリングで表示され、日々その完成を目指す形で利用します

ムーブの消費カロリー目標値は登録した身長・体重に合わせて算出されます。自分でカスタマイズも可能ですが、前週の実績によって新たな目標値を提案してくれる設定もあり

もう一つのワークアウトは、ランニング、ウォーキング、室内バイクなど、様々な種類の運動をする際に時間や消費カロリーなどを計測してくれるアプリ。運動の種類を選択し、タップしてスタート。完了すると結果が表示・記録されます。

ランニング、ウォーキング、プールから高強度インターバルトレーニングまで、様々な種目が用意されています

目標を設定してスタート。運動中は距離、時間、心拍数、消費カロリーなどが表示されます

時間・距離など設定した目標の達成度合いを振動で知らせてくれる

ワークアウトを終了すると結果レポートを表示。消費カロリーはアクティビティに合算されます

過去のアクティビティとワークアウトの結果はiPhoneで確認できます。単に計測するだけでなく、毎日のリングの状態がカレンダーの形で見える化されることで、中長期的な視点で生活を振り返ることができるのも特徴です。

iPhoneの「アクティビティ」アプリを開くと、その日の達成度を表示。カレンダー形式で一覧も可能

単独での通信

Apple Watch series 3のセルラー版では、Apple WatchにSIMが搭載され単独でモバイル通信回線を使うことが可能になりました。通常は iPhoneとの接続やWi-Fiで接続していますが、それらを利用できない状況ではApple WatchのSIMで通信が可能です。家事や仕事中、ジョギング中など、iPhoneが近くにない状況でも、着信や通知を見逃しません。

Apple Watch単独で電話を発信・着信したり、通知が届いたりします

文字盤のカスタマイズ

iPhoneの文字盤には複数のデザインが用意されており、それをさらにカスタマイズして使用することができます。また、画面をフリックすることですぐに文字盤を変更できるので、たくさんの情報を見たい時、必要な情報だけ見たい時、シンプルに時計として使いたい時など、シチュエーションに合わせて使い分けることも可能です。

Apple Watchに用意された様々な文字盤。画面をフリックすることで切り替えが可能

同じ文字盤のカスタマイズ例。情報を表示する部分(コンプリケーション)はお好みの項目を選択可能。必要なものを集めて自分なりに使いやすい文字盤を作ることができます

現在購入できるApple Watchの種類

現在販売されているApple Watchは、series 3のGPS版/GPS+セルラー版、文字盤やバンドに独自のものが用意されたNIKEとエルメスバージョン、ケースに高級素材が使用されたApple Watch EDITION、そして安価になったApple Watch series 1です。それぞれの価格とカラーをまとめました。価格はセットのバンドによっても異なりますが、バンドは様々な種類が単体で販売されており、後から簡単に付け替えることができます。

series 1でも基本的なことはできるが、バッテリー持続時間と動作速度(アプリ起動など)は断然series 3が優位