夫7割超が「家事を分担したい」と回答

続いて、家事の分担が進んでいない現状を受けて、家事に関わるパートナーへの意識を探った。その結果、夫が自分で思う以上に、妻は夫が仕事で疲れていると思いやっていることが明らかに。一方、夫は共働き妻のことを妻本人が思うほど仕事で疲れているとは思っておらず、また、家事についても同様で、夫は妻の家事の疲れを妻が思うほど疲れているとは感じていないことがわかった。

「お互いが思う、夫の仕事の疲れ・妻の仕事の疲れ・妻の家事の疲れについて」

夫に家事分担について聞くと、72.4%が「家事を分担したい」と考えていることが判明。にもかかわらず、家事をしない理由を尋ねたところ、「時間がないから」(56.1%)、「家事よりも他のことを優先してしまう」(48.1%)、「妻の家事レベルが高いから」(42.5%)が上位に。家事を分担したいものの、忙しいし、他にやりたいことがあるし、どうせやっても満足してもらえないし……と、夫の家事に対する考え方が浮き彫りとなった。

「夫が家事分担をしたいと思っているのに、しない理由」

妻が望む分担割合の理想と現実

では、共働き妻たちは夫にどれくらいの家事を負担してもらいたいのだろうか。共働き妻に自分と夫との家事負担の割合について聞いたところ、実態は、妻が80.0%負担しているのに対し、夫は20.0%という結果に。一方、理想は妻66.6%、夫33.4%。夫に対して望む家事負担は、今より13.4pt増(理想-現実)とほんの1割程度の負担であることがわかった。

「共働き妻が望む家事分担の割合」

家事の負担軽減に、お助け家電

続いて、家事の軽減方法について調査を実施。まず、共働き妻に家事負担軽減サービスの利用意向と利用経験を聞いたところ、その差(利用意向-利用経験)が最も大きかったのは「家事を助けてくれる家電」(34.5%)だった。

「家事の負担を少なくするために欲しい家電」

具体的には、「食洗機」(52.5%)や「ロボット掃除機」(48.7%)、「炊飯器」(45.7%)、「洗濯乾燥機」(43.6%)、「スチームオーブンレンジ」(42.3%)が上位に並んだ。

また、外出先からスマートフォンでリモート操作などができる「IoT家電」については、共働き世帯の半数以上が「良い」(54.7%)と回答。ワーキングママにしぼってみると、その割合は62.3%にのぼった。