新製品発表の終了後は、発表会場に隣接する展示会場の注目コーナーを吉澤氏とまわる展示会場ツアーが行われた。

吉澤氏が解説したのは、2つのディスプレイを備えた異色のスマホ「M」と「AIエージェント」、そして「docomo with」新ラインナップの3つ。ツアー終了後に行われた吉澤氏の囲み取材においても「M」についての質問が多く、注目度の高さがうかがえた。

ドコモでは、5年前に2画面折りたたみ方式のスマートフォン「MEDIAS W」を発売しているが、そのときと比べてテクノロジーが大幅に向上しているため、2画面スマホでできることが大幅に増えていると吉澤氏。5Gの普及などで高画質映像のストリーミング視聴も当たり前となる将来において、端末を大型化せずに画面サイズは大きくといった要求は避けられない。それに対するドコモとしての解答の1つが「M」であり、今後も別のアプローチを含めさまざまなチャレンジをしていくつもりだと語ってくれた。

「M」は左右で別々の画面・アプリを表示できる

スタンドのように立てかけてコンテンツを試聴することでもできる

また、今回の発表会ではフィーチャーフォンの新製品がなかったが、という質問に対しては、現在のラインナップでフィーチャーフォンユーザーの要望にはほぼ応えられているため今回のラインアップには入れていないと回答。今後もユーザーの要望があれば新製品を出すことを検討していくとのことだ。

今回発表された新製品、新サービス全体からは、ドコモのユーザーに向き合う真摯な姿勢が感じられた。ハイスペックからシンプルモデルまで多様なユーザーに対応した新製品には、ユーザーの要望に応えて機能追加しているものが多く、「docomo with」など利用料金の負担を減らすサービスも拡充。さらにAIを活用したサービスにより、ユーザーの生活を便利で快適なものすることを目指している。スマートフォンや各種サービスの進化によって生まれる新たなライフスタイルに期待が高まる発表会だった。

発表会後のトークセッションには、ドコモのCMに出演している綾野剛さん、ブルゾンちえみさん、高畑充希さん、堤真一さんが登場。吉澤社長も登壇し新製品、新サービスについての感想などを聞かせてくれた