説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『SNSに写真を投稿して"自宅バレ"しないか不安です!?』という質問に答えます。

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位置情報を有効にして撮影した写真には、撮影日時と緯度/経度情報が保存され、いつどこで撮影された写真かを後日確認できます。EXIF(イグジフ)と呼ばれるフォーマットに則り、JPEGファイルに内包されるデータ(メタデータ)として記録されるため、他のスマートフォン/パソコンでも調べることができます。

JPEGに記録されたEXIFは誰でも参照できるため、プライバシーは保たれません。住所を割り出すなどたやすいことですから、自宅で撮影した写真の取り扱いは要注意です。SNSのように不特定多数が閲覧可能な場所に写真が出回ると、怖ろしいことになりかねません。

とはいえ、写真の位置情報漏えいが問題視されるようになり、アプリ側の対応も変わりました。主要なSNSアプリに関していうかぎり、ふだん位置情報を有効にした状態で撮影していても、神経質にならずに写真をSNSに公開できる状況となっています。

Instagramを例にすると、投稿写真からEXIFを取り除く仕様のため位置情報が流出することはありませんでしたが、位置を指定せず投稿すると現在地を地図上に公開する「フォトマップ」機能により、自宅がバレてしまう事例が続出しました。しかし、2016年秋にこの機能は廃止され、いまでは自分でタグを設定しないかぎり位置情報の心配はありません。

2017年10月現在、LINEやTwitter、Facebookについても、投稿した写真に記録された位置情報は自動削除されることが確認されています。これらのSNSを利用するかぎりにおいては、撮影時の位置情報機能がオンかオフかを気にする必要はなくなりましたが、自宅を容易に特定できるような看板や建築物が映り込まないよう注意するしましょう。

Instagramなど写真を投稿できるSNSの多くは、位置情報を自動削除する仕様です