最新フラッグシップSIMフリースマホ「HUAWEI Mate 10」シリーズ - AI対応SoC「Kirin 970」搭載、様々なAI機能を高速処理

最強の処理能力と最速の通信速度、長時間駆動を実現

続いて性能面の特徴として、処理能力、通信速度、バッテリー駆動時間について説明した。

Mate 10シリーズが搭載するSoCのKirin 970は、世界初となるニューラルネットワーク演算ユニット「NPU」と、12コアの「Mali-G72 GPU」、2.36GHz動作のCoretex A73が4コア、1.8GHz動作のCoretex A53を4コア搭載。Mate 9シリーズと比べて、CPU処理能力とGPUの描画能力はともに20%向上し、GPUの電力効率は50%向上しているという。加えてNPUにより、AI処理能力が25倍、効率が50倍に高まっていると説明。

発表会では、100枚の写真を認識するというベンチマークテストの結果が紹介されたが、Galaxy Note8では100秒、iPhone 8 Plusでは9秒かかったのに対し、Mate 10 Proでは5秒と圧倒的に高速とアピールした。また、ユーザーの利用状況を学習し、自動的にリソースを最適化するなどの処理を行うことによって、システムやアプリの応答速度を大幅に高めるとともに、長期間利用した後のアプリの応答速度も高速さが維持されるとした。

通信速度では、4×4 MIMOや5CCキャリアアグリゲーション、256QAMなどの4.5G LTE技術を採用しており、LTE Cat.18対応で最大1.2GbpsのLTE高速データ通信が可能という。Mate 10、Mate 10 ProともにデュアルSIMで、双方とも4G LTE通信に加えてVoLTEに対応。デュアル4G、デュアルVoLTE対応はMate 10シリーズが世界初とのこと。

このほか、GPSやWi-Fi、加速度センサー、ジャイロセンサーを利用した「RGO Enhanced GPS Technology」を採用し、トンネル内やビルの谷間などでも途切れることなくナビゲーションが行えることなどを紹介した。バッテリー駆動時間は、4,000mAhの大容量バッテリーに加えて、インテリジェントパワーマネージメント機能、そして電力効率に優れるKirin 970の採用によって、Mate 9に比べて駆動時間が30%延びていると説明。通常利用では2日、ヘビーユーザーでも1日以上バッテリーが持つとした。

急速充電機能「HUAWEI SuperCharge」も搭載しており、30分で容量の58%が充電可能という。SuperChargeでは、iPhone 8 Plusよりも50%高速に充電が行え、ワイヤレス充電よりも4倍高速だと説明。さらに、5種類の過酷なテストで安全性を確認し、ドイツの認証機関「テュフ・ラインランド」による急速充電システム安全性認証を世界で初めて受けているとし、優れた安全性を確保しているとアピールした。