【レポート】

日本上陸のシェアバイクGogoro、台湾で人気の秘密を動画で紹介

山根康宏+Ayano*

日本でもシェアサイクル導入の動きが広がる中、今度はシェアバイクサービスが始まる。台湾で電動スマートスクーターのシェアリングサービスを提供しているGogoroが、住友商事と提携して2017年中にまずは石垣島でサービスを開始する予定だ。

石垣島でサービスが始まる台湾Gogoroのスマートスクーター

台湾の首都、台北を訪問すると車の数より多いと思えるほどスクーターやバイクが道路を走っている。手軽に乗れることからバイク人気は高いが、大気汚染も深刻化している。バイクに乗っている人の多くがマスクを着用しているが、キャラクターの絵が描かれているなどマスクがファッションアイテム化するほどメジャーな存在になっているほどだ。

そこでクリーンなバイクを台湾に走らせようと登場したのがGogoroである。2011年に設立された同社は、2015年に最初のスマートスクーター「Gogoro 1」を発売。ガソリンを使うスクーターの約2倍の価格ながら、ファッショナブルなスタイルと相まって大きな人気を誇っている。2017年には二人乗りしやすい後継モデル「Gogoro 2」も発売となった。

スタイリッシュなデザインも人気の秘密だ

Gogoroのスマートスクーターの人気は充電ステーションが充実しており、ガソリンスタンドに立ち寄るようにバッテリーを簡単に交換できることだ。GoStationと呼ばれるバッテリー交換ステーションが台湾全土420カ所に設置されており、スマートスクーターの電池残量が少なくなればそこに立ち寄りバッテリーを簡単に交換できる。

常に満充電のバッテリーが用意されているGoStation

Gogoroのスマートスクーターには電池残量や速度、走行距離などを計測する多数のセンサーが搭載されている。それらはスマートフォンアプリからの監視が可能で、例えば電池残量が無くなればアプリで警告を受けることができる。またアプリはスクーターの鍵としても利用できる。Apple Watchのアプリも提供されており、画面タッチでスクーターの鍵を開けることも可能だ。

スマホアプリでスクーターを監視可能。鍵にもなる

GoStationでのバッテリーの交換も簡単。ステーションの空きスペースにスクーターから抜いたバッテリー2本を入れると、満充電されたバッテリーが自動的に2本出てくるのでそれを自分のスクーターに装着するだけ。所要時間は約6秒だ。ガソリンを給油するよりも早くバッテリーを交換できるので、朝の忙しい時間などにもイライラすることも無い。実際にGoStationでのバッテリー交換の様子などを動画で見てみよう。

GoStationでのバッテリー交換の様子など

石垣島ではまずGoStationが4カ所設置される予定とのこと。電動シェアスクーターの普及の鍵はバッテリー交換所の数を増やすことだが、まずはスクーターの走行距離が限られる離島でサービスを開始するのはうまいやり方だと言えるだろう。また海外ではパリやベルリンでもサービスを展開、そこでの知見は日本でのサービスエリア拡大に役立つだろう。

ちなみにGogoroのバッテリーはパナソニック製だ。電気自動車「Tesla」のバッテリーも手掛ける同社の製品だけに、屋外で使われる電動スクーター用バッテリーとしても安心できる品質だ。Gogoroと住友商事はこのバッテリーをオープンプラットフォームとし他社のスクーターなどへの採用を開放する予定だ。同じバッテリーを使う車両が他社にも広がれば、GoStationの設置場所も増え電動スクーターの普及も拡大し、CO2の排出量も削減可能になる。

バッテリーは安心のパナソニック製だ

日本ではバイク人口も減少しており、この30年で販売台数は9割減と大きく落ち込んでいる。特に若い世代がスクーターに乗らなくなっているという。見た目もファッショナブルなGogoroの日本上陸は、バイク人気の復権にもつながるかもしれない。石垣島に続き、本土の大都市への展開も期待したいものである。

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