【レポート】

東京都・池袋「とんかつは飲み物。」で、かつのミルフィーユを食べてきた

時々、猛烈にお腹いっぱい食べたくなる食べもの第1位、それは「とんかつ」。異論は認めん! しかし、「とんかつは飲み物。」って言われちゃったら、さすがにそれは異論を唱えたい。今回は東京都・池袋にある、変わった店名で話題な「とんかつは飲み物。」(東京都豊島区)で「漢のミルフィーユとんかつ定食」をお腹いっぱい食べてきた。

「とんかつは飲み物。」(東京都豊島区)の店頭。看板を見上げる通行人も多い。その気持ち分かります!

さすがにとんかつは飲み物じゃない気がしました

まず、やっぱり気になるのがその店名。道行く人たちも、看板を見上げて「ん???」という顔で店の前を通り過ぎていく。普通そうなるよね。実は、8月1日に開店した同店を運営しているのは、都内を中心に展開している「カレーは飲み物。」と同系列の日本カレーライフ協会という会社なのだ。

取材にご対応頂いた同社営業部長の山本勝利さんに、まずは店名について話を聞いてみた。あの~、カレーは飲み物っていうのは、なんとなく分かる気がしますけど、さすがにとんかつは飲み物じゃない気がするんですが?

明るく入りやすい店内はカウンター席10席、奥のテーブル席が4席

奥にはテーブル2卓もあり

「そうですよね(笑)。『カレーは飲み物。』っていうのは、概念だと思ってもらえたらよいかと思います。表面的な捉え方ではなくて、おいしいものをリーズナブルにお腹いっぱい食べて頂きたいという思いと、そこに対するサービスの概念を、"飲み物"っていう言葉に集約しているんです。その概念をとんかつに当てはめたんです」と話す。

総菜も全て手作り

なるほど。お客さんを楽しませるユーモアはありつつも、中身は決して奇をてらっているわけではなさそうだ。もちろん、とんかつを飲み物にして売っている店だとは誰も思わないだろうから、概念という言葉には大いに納得。飲食店運営会社として、しっかりとした思いが込められていたのだ。これは味にも期待が高まるぞ!

「大衆とんかつ食堂」というのが店の根本にあるコンセプト

3種類のとんかつがミルフィーユがそこに!

メニューを見てみると、基本となるとんかつは2種類。柔らか肩ロースを使用したこってり味の「濃厚とんかつ」、ヘルシーなヒレ下ロースを使用したあっさり味の「淡麗とんかつ」が選べるようになっている。さらにとんかつだけでなく、「牛かつ」もあり。そして、その全てを食べてみたい! という欲張りな腹ペコ諸君にオススメなのが、「漢のミルフィーユとんかつ定食」(税込1,740円)。

まず入り口の券売機で食券を購入しよう。弁当もあり(とんかつのみ)

そう。上から「濃厚とんかつ」「牛かつ」「淡麗とんかつ」と、まさに揚げ物への夢が重なり合ったメニューだ。さすがにこれはとんかつの概念を遥かに超えているな……、果たして食べられるのだろうか?

山本さんに聞いてみると、「総量360gあるんですけど、生パン粉を使ってわりとライトに揚げているので、見た目よりもそんなに重くないんです。女性のお客さんで完食される方もいらっしゃいますよ」とのこと。なるほど、そうなると漢としては食べないわけにはいかない。ということで、せっかくなので「漢のミルフィーユとんかつ定食」を注文してみた。

"ストロングな定食"なだけに、気合を入れて食べたい「漢のミルフィーユとんかつ定食」(税込1,740円)

定食には、とんかつとご飯、みそ汁のほかに、お総菜の小鉢を3品選ぶことができる。ここはあっさりめのお総菜にしておこうということで、「わかめの酢の物」「山形だしの豆腐」「もやしナムル」をチョイスした。ちなみご飯は、小中大と選ぶことができる。

壁に貼られた総菜ラインナップから3つを選ぶ楽しさも

ご飯の量を選べるのも嬉しい

待つこと数分、うぉっ! いざ運ばれてくると、やっぱり腰が引けるくらいのインパクトだ。単純に3人分のカツがミルフィーユ状になっているので、なんだか贅沢というか、家庭の食卓で兄弟分のカツを横どりしてしまったような背徳感すら感じさせるが、揚げたてで見るからにおいしそう。早速いただきます!

肉が3枚と小鉢3つ、みそ汁にご飯は大盛りで!

積み上げた3枚のカツを前に食欲MAX

まずは、上に乗った「濃厚とんかつ」から。ほどよく脂身があり、確かに濃厚だ。かといって、全然しつこくない。衣はサクっとかみ心地のよい食感で、肉の味がストレートに伝わってくるのが嬉しい。おっと、まだ一番上だった。ちょっとずつミルフィーユを崩していこう。

一番上に乗せられた濃厚とんかつから食べ進めていこう

肉の厚さは普通のサイズ。重たくないので次々と食べられる

真ん中の「牛かつ」は、結構レアな状態だ。ひと口食べてみると、とんかつとは全く違う食感と味で、口の中がガラッと変わった。ここまで違いがあると新鮮だし、飽きずに食べ進めることができる。わさび醤油につけて食べてみると、ますます肉の味が引き立っておいしい。

牛かつの存在感がミルフィーユとんかつ定食のポイント!

牛かつはわさび醤油で食べてみよう

そして、1番下に置かれた「淡麗とんかつ」は、脂身がなくあっさりした味わいで、肉をかみしめる食感を最も楽しめる。濃厚、牛かつ、淡麗、濃厚、牛かつ、淡麗……と繰り返して食べ進め、途中で総菜を食べると口直しができてさらに食が進む。特にしらすが乗ったわかめの酢の物はさっぱり加減がいいアクセントになるのでオススメ。赤だしにしじみが入った味噌汁も、滋味深い味だなあ。そうこうしているうちに、意外にもペロリと完食してしまった。ご馳走さまでした!

淡麗とんかつにからしをたっぷりつけてパクッ

わかめの酢の物。さっぱりしていてオススメ!

意外な総菜「山形のだし豆腐」も選べる

店名の面白さに惑わされることなかれ。「漢のミルフィーユとんかつ定食」もネタ的なデカ盛りメニューとあなどっている人もいるかもしれないが、そう思ったら大間違いだ。とんかつ、牛かつ共にシンプルながらしっかり丁寧な仕事ぶりがわかる繊細な味だった。

このボリューム、揚げ物好きには夢のようだ

「うちが守っていきたいのは、普通のとんかつ屋さん、温かみのある街の定食屋さんなんです」と話す山本さんの言うように、決してSNS映えするインパクトだけがウリなわけではない。シンプルでおいしいとんかつを、普段使いで気軽に食べられるお店にしたいというのが偽らざる思いのようだ。「とんかつは飲み物。」の店名でちょっと気になった人は、まずは1度とんかつを食べてみてみてほしい。きっと、その味から思いが伝わってくるはず!

●information
とんかつは飲み物。
住所:東京都豊島区池袋2-53-11
営業時間:11時~15時30分(L.O) 17時30分~22時
定休日:年末年始

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