【レポート】

GoProが再びシーンを変える - 「HERO6」は正常進化、「FUSION」はアクションカムの未来だ

1 「カメラメーカー」ではなく「コンテンツ企業」

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「アクションカムでカメラを変えたGoPro、再び」……9月28日に米サンフランシスコでGoProが開催した「FUSION」と「HERO6 Black」の発表会は、そんな期待がふくらむイベントになった。HERO6 Blackは今日のアクションカム市場の要望に答える手堅いアップデートが行われたが、注目すべきはアクションカムの新しい提案と呼べるFUSIONだ。CEOのNick Woodman氏は「最高に自由でクリエイティブなツール」と表現していた。

発表会は25分と短く、「FUSION」の発表、ビデオの自動編集機能「QuikStories」やドローン「Karma」のファームウエアのアップデートの紹介、「HERO6 Black」の発表を次々に行い、その後、報道関係者は様々なアクティビティに参加しながらHERO6 Blackの撮影を体験した

GoProは小型カメラを主力製品としているが、株式上場の際の資料などで同社は自身を「カメラメーカー」ではなく「コンテンツ企業」としている。カメラはコンテンツを得るためのツールというのがGoProの考え方だ。小型・軽量で頑丈なアクションカムを作るのが目的ではなく、スポーツや各種アクティビティを自分で体験しているような迫力ある映像を撮れるようにすることが同社の目的である。実際、GoPro製品からそれまでになかった動画が続々と生み出され、YouTubeなどで共有されたコンテンツを通じてGoProを支持する人たちの輪が広がった。GoProの製品とその可能性を予測する上で、同社をコンテンツ企業と見なすことが肝要になる。

「FUSION」を発表するCEOのNick Woodman氏、この時にスクリーンに表示されていた「Relive Reality」(現実を追体験)がFUSIONのキーワード。

「FUSION」は小型の360度カメラである。製品概要は既報の通り、前後それぞれにカメラを1つずつ備え、5.2K/30fpsで360度動画を撮影できる。

「小型の360度カメラなんて、すでにいくつも発表されている」と思う方もいるだろう。FUSIONは、既存マウントとの互換性を備え、5mの防水性能、ボイスコントロール機能、GPS、加速度計、ジャイロセンサーなどを搭載した360度アクションカムになっている。GoProが公開しているFUSIONを紹介するビデオ「GoPro: This Is FUSION」にあるように、HEROシリーズと同じようにサーフィンやパラグライダー、モトクロス、スキューバダイビングなど、激しいアクティビティやスポーツでもカメラを身に付けて360度動画を撮影できる。

GoPro: This Is FUSION

だが、それだけではない。FUSIONでGoProは、360度カメラを使って人々を魅了できる映像コンテンツを作る方法にこだわった。その答えが「OverCapture」である。360度映像から任意の画角でHD動画や画像を切り出すツールだ。大げさではなく、OverCaptureを体験せずに、FUSIONを評価することはできない。

GoProだけで未来を思い描くだけではなく、ユーザーやコンテンツクリエイターと共にカメラと動画コンテンツの未来を考えるために、FUSIONの開発では同社初のパイロットプログラムを実施した。そのフィードバックを通じて、OverCaptureが「パワフルな機能になる確信を得た」という

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インデックス

目次
(1) 「カメラメーカー」ではなく「コンテンツ企業」
(2) FUSIONの最重要機能「OverCapture」とは
(3) 360度動画シーンにもたらす影響
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