「今日は帰りが遅いから」「えっ!? そんな急に言われても」「前に言ったよ!」……。朝から繰り広げられる夫婦間のこんなやり取りほど、不毛なものはありません。今回は、"言った・言わない問題"を解決するためにオススメな、100均カレンダーを使ったスケジュール共有法をお伝えします。

"言った・言わない問題"を防ぐ、夫婦のスケジュール共有法とは(画像はイメージ)

"知らせる必要のない予定"は夫婦円満につながる

"スケジュール管理は断然アナログ派"であるわが家。今はたくさんの便利なスケジュール管理アプリがありますが、元々スケジュール管理に手帳を使っている私と夫は、100円ショップで購入したシンプルなカレンダーを情報共有に活用しています。その方が、お互いにとって負担なく続けることができると考えたからです。

そして、カレンダーをかける場所は「トイレ」! 毎日お互い必ず目にするし、予定を書く時間もあるので、便利なんです。夫は「晩ごはんのいらない日、休日の不在日」、そして私は「仕事の締め切り日、休日の不在日」を書くようにしています。カレンダーに予定を書き入れると、手帳のようにわざわざ開かなくても自然と予定を目にすることができるので、仕事の段取りなどが常に意識できます。

また、私の仕事の締め切り日は、本来であれば夫に伝える必要のないことかもしれません。しかし、私の忙しい時期が分かることで、夫が週末に子どもたちを外に連れ出してくれたり、家事をしてくれたりという思いがけない効果がありました。

平日、お互いの仕事のことまで話す時間はなかなか取れません。カレンダーに書かれているのは限られた情報ではありますが、私の現状を理解してもらうのにもカレンダーが一役買ってくれています。

先を見越して行動できる子どもに育つ

それから、カレンダーには子どもたちの園での予定も書いています。息子は、自分の知らないことや想定外の出来事に不安を感じるタイプ。これからどんな予定があるのか事前に知っておくことで、安心できるようです。

カレンダーを見ながら「イベントまであと●日!」と毎日カウントダウンすることで、楽しむ気持ちもふくらみます。今では自分から予定を書き込むようにもなっています。

また、「来週はお父さんがいないから、今週はみんなで●●へ行きたい」とか「明日は●●があるから、今日は早く寝る」など、先の予定を見越して今どう行動するかを自分で考えられるようになりました。

先を見越して動くのは、大人でも難しいはず。こうやって小さいうちから自然に取り入れられているのは、とてもいいことだと感じています。

予定共有を家族のコミュニケーションに生かそう

100均カレンダーは家族みんなが目にして、気軽に書き込めるものだからこそ、ただ予定を共有するだけではなく、家族間のコミュニケーションや子どもの成長にも生かせます。来年のカレンダーが続々と発売されるシーズン。アナログならではの良さを、あなたも気軽に感じてみませんか?


著者プロフィール

ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com