千葉県・幕張メッセにて、国内最大のゲームの展示会「東京ゲームショウ2017」(会期:9月21日~24日、21・22日はビジネスデイ)が開催された。セガブースのステージでは23日、スマートフォン向けRPG『ポポロクロイス物語 ~ナルシアの涙と妖精の笛』の制作発表を行った。

左から山崎ノボル(ロビンソンズ)、山元哲治氏、長島巨樹氏、北澤仁(ロビンソンズ)

制作発表には、『ポポロクロイス物語 ~ナルシアの涙と妖精の笛』の開発プロデューサー/原案/構成を担当するepicsの山元哲治氏と、セガゲームスの運営ディレクター・長島巨樹氏が登壇し、本作の魅力を語った。また、MCはお笑い芸人のロビンソンズ(北澤仁・山崎ノボル)が担当した。

『ポポロクロイス物語』は、作家・田森庸介氏が1978年にマンガ作品として発表し、これを原作に1996年にゲーム化、さらに1998年にはTVアニメにもなった冒険ストーリー。ポポロ作品のテーマである愛や友情、思いやりを描いたストーリーは、心あたたまる物語として多くの人々の共感を得て、今なお根強いファンに支持されている。

最新作となる本作は“はじめての物語から8年後”の世界が舞台となり、ピエトロが18歳、ナルシアが19歳と大きく成長した姿でストーリーが展開される。イベントでは登場キャラクターのボイスも公開され、ピエトロとナルシアのセリフから2人が婚約中の物語であることが明らかに。

この時代設定にした理由について、山元氏は「『ポポロ』シリーズはこれまで7作発売され、ピエトロ王子が活躍するのは1・2・3作目。1作目『ポポロクロイス物語』はピエトロが10歳、2作目『ポポローグ』が12歳、3作目『ポポロクロイス物語II』が15歳。そして4作目『ポポロクロイス はじまりの冒険』では、ピエトロとナルシアの子ども・ピノン王子が活躍する物語になり、この時、ピエトロは30歳になっています。実は、以前からナルシアとどのように結ばれたかなどのプロセスを描きたかったので、原作者・田森庸介氏と相談してこの時代設定になりました」と説明した。

また、イベントでは、ピエトロとナルシアを中心に「ポポロ」テイスト満載の物語が展開する「メインストーリー」のほか、海の向こうのネクロシア大陸を舞台に、祈り人・ザマドの物語が展開する「サイドストーリー」も用意。ピエトロとザマドはまったく違う境遇だが、同時期に世界を揺るがす大きな事件が起こり、彼らの運命は交差し、やがて大きな物語へと発展していくと山元氏は解説。

そして、「メインストーリー」「サイドストーリー」のほかにも、キャラクターごとに描かれる「ブレイブストーリー」を用意することも発覚した。このブレイブストーリーをプレイすることで、それぞれの胸の内に秘められたさまざまな想いがひも解かれていくという。

さらにイベントでは、本作の主題歌「世界がかわるまで ~ナルシアの涙と妖精の笛」も公開。ディザー動画にも流れているこの曲について、作詞を担当した山元氏は「ピエトロとナルシアが大人の入り口に立ち、さまざまな試練に立ち向かう中、ナルシアを思うピエトロの気持ちをイメージしました」とコメントし、さらに「曲のサブタイトルや曲を聴いてもらえると何かヒントがあるかも」と意味深発言も。

最後のあいさつで山元氏は「現在、開発中で時間はかかると思いますが、「ポポロ」らしい、丁寧に作りこんだ作品に必ず完成させてみせます」と自信を覗かせ、長島氏は「本作は日本の配信に加え、香港や台湾、マカオでも同時リリースを予定していますので、海外の方も楽しみにしてください」とアピールしてイベントを締めくくった。

なお、23日より、「SRナルシア」がプレゼントされる事前登録キャンペーンが開始されたほか、オリジナルTシャツが当たるTwitterキャンペーンも実施されているので、詳しい情報は公式ツイッター(@popolo_PR)などをチェックしていただきたい。

(C)Yohsuke Tamori (C)SEGA ※「ポポロクロイス」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。