【レポート】

『キュウレンジャー』Episode of スティンガーは物語だけじゃない! 主題歌に素面アクション、濡れた脚にも注目

テレビ朝日系で放映中の特撮テレビドラマ『宇宙戦隊キュウレンジャー』のスピンオフドラマとして製作されたVシネマ『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』(10月25日に東映ビデオより発売)の完成を記念して、18日に東京・ニッショーホールにて完成披露舞台あいさつ付上映会が開催された。ステージにはVシネマの主演を務めた岸洋佑をはじめとする『キュウレンジャー』のメインキャスト6人や、ゲストの間宮夕貴、そして坂本浩一監督が登場し、熱いトークの応酬で満場の客席を大いに盛り上げた。

左から、間宮夕貴、田口翔太、山崎大輝、岸洋佑、岐洲匠、大久保桜子、榊原徹士、坂本浩一監督

『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』は、キュウレンジャーのメンバーでサソリ座系出身のサソリオレンジ/スティンガーにスポットを当てた作品となっている。space13「スティンガー、兄への挑戦」で、宇宙幕府ジャークマターに魂を売り渡した実兄・スコルピオを倒すため、オウシブラック/チャンプと共に旅立ったスティンガー。本作ではテレビシリーズでは描かれなかった、スティンガーとチャンプの知られざるエピソードが語られる。

ジョウギ座の惑星スリービーでの解放作戦中、ジャークマターの攻撃に遭って谷底に落とされたスティンガーとチャンプは、共に忘れられない過去を思い出していた。スティンガーの兄で、ジャークマターに魂を捧げたことで邪悪な戦士となったスコルピオを探す旅の途中、とある町で2人が出会った謎の女・ミカ。イッカクジュウ座系出身を表す特徴的な腕を持つ彼女は、町の住人から理不尽な迫害を受けていた……。

Vシネマ主演ということで、テレビシリーズとは一味違ったシリアスな演技やハードアクションに挑戦したスティンガーを演じた岸洋佑は、「最初に(本作の)お話をいただいたときは、素直にうれしかったのですが、プロデューサーさんから『来年なかったらお前のせいだから(笑)!』と言われるともう……プレッシャーしかなかった」と、「スーパー戦隊シリーズ」初の試みとなる「単独キャラクターのスピンオフ作品」に挑む際の心がまえを打ち明けていた。岸は続けて「坂本監督やゲストの間宮さん、たくさんのスタッフたちと作品を作り上げることができたので、ぜひ多くの方々に楽しんでほしい」と、出来栄えに大いなる自信をのぞかせた。

「今回のVシネマによって、よりスティンガーという役を深く知ったのではないか?」というMCからの問いに対して岸は、「Vシネマでは現在と過去、2つの時系列があるのですが、スティンガーとチャンプがミカと出会ったのは、チャンプが大破する前(過去)なんです。まだスティンガーがチャンプのことを"相棒"と呼べそうで呼べない、その微妙な部分が深くなるよう意識しました」と、テレビシリーズとのクロスオーバーする部分に注意したと話した。

また、「僕がミカと対峙する(シリアスな)シーンの裏では、テレビシリーズのspace14(おどる!宇宙竜宮城)の撮影をやっていたんです。この回がすごくコミカルで、信じられないくらいの落差があった。キュウレンジャーといってもいろいろあるな、と改めて思いました」と、シリアスとコミカルの切り替えが大変だったと明かしていた。

「今日は大人しめにやっていきたい」と主演の岸のバックアップに務めようとしたが、やはりいつもと変わらぬハイテンションであいさつを行ったシシレッド/ラッキー役・岐洲匠は、坂本監督の印象を尋ねられて「僕はアクションが好きなのですが、今回はテレビとはちょっと違った迫力のあるアクションをやることができて、すごく楽しかった」と、坂本監督のアクション演出を大いにリスペクトした。

テレビでは無感情だが、舞台あいさつではいつも素の陽気で饒舌なキャラが出てしまっているヘビツカイシルバー/ナーガ・レイを演じた山崎大輝は、「撮っている最中から完成が楽しみで、すごく観たい!と思っていた」と、本作の内容に大満足で、完成の日を心待ちにしていたことを明らかにした。

レギュラー(素面)メンバー紅一点として明るさをふりまくカメレオングリーン/ハミイ役の大久保桜子は「ふだんのハミイはあまりアクションシーンがないこともあって、今回の坂本監督では素面アクションをいろいろとやらせてもらって、楽しかった」と、通常回と一味違う坂本演出の感想を述べた。

「みなさんボンジョ~ルノ~!」と、シェフらしいあいさつを行ったカジキイエロー/スパーダ役の榊原徹士は、坂本監督のアクション演出について「岐洲っちの蹴りがどんどん上手くなっていくのを見た坂本監督のテンションが上がってきて、『もっとこうしようか』なんて演出がエスカレートしていったんです。で、いざ自分のシーンになると、テンプレート的なアクションがちゃんとあって、榊原くんはそのままで、なんて言われたんです(笑)。ここでためていたものを出したかった!」と、アクションへの尽きない情熱を語った。

キュウレンジャー最年少メンバーのコグマスカイブルー/小太郎を演じた田口翔太は、撮影時の感想を尋ねられると「すごく楽しかったです!」と明るく元気に答え、「カワイイなあ小太郎は!」とメンバーみんなからイジられていた。

Vシネマゲストのミカ・レーツを演じた間宮夕貴は、自身が「キュウレンジャーの大ファン」と宣言し、興奮気味にあいさつ。撮影時の印象としては「やはり坂本監督からのラブコールがすごかった」と話し、素肌の露出、特に脚を美しく見せることに心血をそそぐ坂本監督のヒロイン演出の熱意を振り返った。

岸の「脚が常に濡れている感じがよかった」という言葉を受け、間宮は「ベビーオイルを2本半くらい使っていました(笑)。その状態で戦うので、スベるんですよ。つかみあいをしてもツルってしちゃうんで、そこが大変だった」と、監督の"女性をより魅力的に見せる"ためのこだわり演出によって、アクションシーンで苦労したことを明かした。

本作の監督とアクション監督を兼任した坂本浩一監督は、「今回が初めての『キュウレンジャー』への参加なんですけれど、ちょっと変化球的な感じのエピソードにしてみました。どうでしたか?」と客席に反応をうかがうと、盛大なる拍手で迎えられ満面の笑顔を見せた。坂本監督といえば、変身前の俳優たちにハードな立ち回りをつけるアクション演出が特徴だが、これについては「みなさん、とてもアクションを上手くこなしてくれて、びっくりしました」と、キュウレンジャーメンバーによるアクションシーンの充実度に満足そうな表情を浮かべた。

また『Episode of スティンガー』の前日譚として「東映特撮ファンクラブ」にて配信中のミニドラマ『ハイスクールウォーズ』(全4話/監督:坂本浩一)では、ラッキー、スティンガー、ナーガ、ハミィ、スパーダ、小太郎の6人が惑星スリービーに潜入するべく、全員学生に扮して大活躍する。MCより「学生服を着た感想は?」と尋ねられた6人。山崎は「僕はふだん、動きにくいジャケットをきっちり着ていなければならないので、制服を着たときの解放感はすごかった!」と、レアなコスチュームチェンジを楽しんでいた模様。一方大久保は、第2話でメンバー全員にキツいビンタを食らわすカットがあるのだが、これについて「もう、ストレス解消になりました!」とはにかみながらコメントした。

続いて、メンバーたちがそれぞれの学生時代の思い出を振り返るコーナーへ。岸は「中学校が学ランで、高校ではブレザーを着ていました。部活はバスケ、野球をやっていて、楽しかった思い出しかない」と話しつつ、「野球部の部室の匂いが嫌で、消臭剤を置き始めたら、それが以後の部の伝統となり、部費で消臭剤が買えるようになった」と、自分の行動がその後の部活動に影響を与えたことなどを明かした。

岐洲は「高校時代は、ダブルスクールで美容学校でも学んでいたんです。学生服を着ながら、シャンプー台でシャンプーしていた」と高校時代を思い出していた。山崎は「中学のころは学生服のズボンを腰まで下げる、"腰パン"が流行っていたんです。でも、僕は腰の位置がちょっと(人より)高かったので、腰パンにならないんですよ。もう、上げパンになっちゃって」と、自身の脚の長さをはからずも自慢してしまう結果になった。

大久保は「中学、高校とブレザーだったので、今回セーラー服を着たのは新鮮でした。わりと大人しい学生生活を送っていて、ヘッドホンを首にかけたり人をビンタしたりすることはなかっただけに、とても楽しい撮影でした」と、実際とは異なる学生ライフを撮影で送ることができて満足気だった。

榊原は「僕はみんなよりちょっと年上だから」と世代間ギャップを前置きしつつ「僕の時代は腰パンじゃなく、"ケツパン"といって、半分お尻が出ているくらい制服のズボンを下げていた。でも自分はお尻が際立っていたのでズボンがひっかかり、ズボンを脱いだらお尻にベルトの跡がしっかりついていた」と、時代時代で移り変わる学生服の着こなしのトレンドについての苦労を語った。

メンバーの中で唯一の現役中学生(13歳)である田口は、「制服のサイズを大きめにしすぎて、ズボンのすそがブカブカになってしまった」と、成長期に入った少年ならではの「中学生あるある」を披露。大久保から「制服姿の写真をみんなに送ってほしい」と言われるなど、メンバーからしきりに「カワイイな~!」を連発されて照れていた。

間宮は「中学校の3年間は吹奏楽部で、先生がすごく厳しくて、ミスをすると制服のまま走らされた。そのとき、制服って動きにくいんだなあと実感した」と、厳しい部活を回想。坂本監督は「僕の世代は中学、高校とツッパリブームで、みんな学ランを改造していたのですが、僕はけっこうマジメにスタンダードな格好でした」と、東京の下町で育った少年時代を思い返していた。

『Episode of スティンガー』では、シンガーソングライターでもある岸が主題歌と挿入歌2曲、つごう3曲もの歌を劇中で披露している。いずれの歌も孤高の男・スティンガーらしく切なさと優しさを感じさせる名曲となっているが、今回は主題歌(エンディング・テーマ)「見えない絆」をステージで歌うことに。メンバーがソデで見守る中、岸はオレンジ色の照明を浴びながら心をこめて熱く、のびやかに歌い上げた。満場の拍手と歓声を浴びた岸は「この曲、実は僕が10代のころから歌っていたものなんです。今回のVシネマのために歌詞を変えて歌わせていただくことになり、すごく思い入れがあります。聴いていただけてうれしかったです」と、大事にしてきた楽曲をファンの前で生披露できたことに喜びを表していた。

Vシネマ『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』は2017年10月25日に、東映ビデオよりBlu-ray&DVDが発売される。また、Vシネマの前日譚にあたるショートドラマ『from Episode of スティンガー 宇宙戦隊キュウレンジャー ハイスクールウォーズ』は、「東映特撮ファンクラブ」にて全4話のシリーズとして動画配信する(現在は第2話まで配信済み。10月1日に第3話、10月15日に第4話を配信)ほか、会員限定でDVDの販売も予定されている。

そして、主演の岸洋佑が歌う主題歌「見えない絆」、挿入歌「サソリ座の歌」「一輪の影」を収録したCDミニアルバム『宇宙戦隊キュウレンジャー ミニアルバム3 Episode of スティンガー』が2017年10月25日に日本コロムビアから発売が決まっている。

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