【レポート】

マツダ「CX-8」が対峙する“ミニバンの歴史”と“ディーゼル逆風”

1 3列シートSUVでクリーンディーゼルがマツダらしさ

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マツダが3列シートのクロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)「CX-8」を発表、12月14日の発売に向け予約販売を開始した。相手にするのは日本市場で独自の歴史を経て発展したミニバン市場。搭載するのは世界的に逆風が吹くディーゼルエンジンだ。

マツダの小飼雅道社長は「新型CX-8は、マツダ長期ビジョンの柱でもあるクルマ本来の魅力“走る歓び”を追求した国内向けSUVラインアップの最上位モデルであり、新しいライフスタイルをお求めになるお客様とともに、新しい市場を創っていきたいという意気込みで開発したクルマだ」と国内での新市場開拓に意欲を示す。

マツダの「CX-8」

安全面に先進技術、マツダ独自の思想も盛り込む

この「CX-8」は、マツダの日本国内市場向けクロスオーバーSUVシリーズの最上級モデルであり、同社が多人数乗用車の新たな選択肢として提案する3列シート車となる。搭載するのは、マツダが独自に進化させたクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV(スカイアクティブ)-D 2.2」だ。

先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」も標準装備する。新開発の360度ビュー・モニターでは、死角や障害物との距離を目視で確認可能。危機回避操作もサポートしてくれる。後面衝突時に3列目乗員を保護するための剛性も確保した。

衝突時の安全という観点では、アクティブボンネットを標準装備するなど、マツダ独自の安全思想を盛り込む。アクティブボンネットとは、歩行者との衝突を検知した瞬間にボンネット後端を約100mm持ち上げ、エンジンとの間に空間を作ることで、歩行者への衝撃を緩和する機能だ。

安全面でもマツダらしい技術を取り入れるCX-8

次世代車投入が間近、CX-8で前哨戦

マツダは、2010年から独自のものづくり革新によるスカイアクティブ技術を世に出し、存在感を打ち出してきた。先の8月8日には2030年を見据えた長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を公表。2019年からの次世代技術導入プランを発表している。

それによると、2019年からはマツダが世界で初めて圧縮着火を実用化した次世代エンジン「SKYACTIV-X」搭載車を世に出す。一方でディーゼルもさらに進化させ、2020年には「SKYACTIV-D GEN2」を投入する予定。2019年からはマイルドハイブリッド車にプラスしてトヨタ自動車と共同開発するバッテリーEVもラインアップし、内燃機関の進化と電動化展開を併用していく方針だ。

マツダとしては、こうした次世代車開発投入計画の前哨戦として、クリーンディーゼル搭載の3列シートSUV「CX-8」を市場投入することで、「走る歓び、顧客との強い絆づくり」というマツダらしさの存在感をアピールすることになる。

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インデックス

目次
(1) 3列シートSUVでクリーンディーゼルがマツダらしさ
(2) 国内ミニバン需要の吸収狙うマツダ「CX-8」
(3) あえてクリーンディーゼル搭載車で勝負する
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