セブン‐イレブン・ジャパンは、新たな販売手法として「セブン自販機」と呼ぶ自動販売機の活用を進める。現在は5台しか存在しないものの、2017年度中に100台まで順次拡大し、来年度中に500台まで増やす計画だ。

セブン自販機(画像:セブン‐イレブン・ジャパンプレスリリースより)

「セブン自販機」は、ごく小さな商圏(マイクロ・マーケット)におけるニーズに対応するための施策。想定される設置場所は、オフィスビルや工場、物流センター、学校の休憩所や食堂など。同社ではこれまでにも、車両を活用した移動販売により、マイクロ・マーケットへの対応を行ってきたが、今回の施策はこれを拡充するものとなる。

セブン自販機に陳列する商品は、最大75アイテム(大小2台連結)。大が60アイテム、小が15アイテムといった構成。基本的には、オリジナル商品を中心として、おにぎりやサンドイッチ、パンといった軽食やデザートなどが並ぶという。

運営・管理は近隣の店舗が担当し、その店舗に売上を計上する仕組み。このため、商品ラインナップについては、自販機すべてが画一的なものとはならず、売れ行き、気温などに応じて、近隣店舗の担当者が調整していく。

現在、稼動するのは5台のみでテスト段階にある。どの程度の日販をアップさせるのか、運営側にどの程度の負担がかかるのかなど検証段階にあるが、フランチャイズビジネスを展開する同社にとって、日販のアップは大きな課題。セブン‐イレブンの求心力を高める施策になりうるのか注目されそうだ。