【レビュー】

Astell&Kernの新エントリー「AK70 MKII」最速レビュー - かつてのフラッグシップを凌駕する実力

1 エントリーモデルとは思えぬ充実ぶり

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ハイエンド・ポータブルプレーヤーで強い存在感を示すAstell&Kern(アステル・アンド・ケルン)が、第4世代の新製品「AK70 MKII(マーク・ツー)」を発表した。ポジションとしては第2世代「AK Jr」、第3世代「AK70」を継ぐ製品であり、6月発表の「A&ultima SP1000」を長兄とすれば、末弟に相当するエントリーモデルである。

AK70の後継となるAstell&Kern第4世代「AK70 MKII(マーク・ツー)」。発売は10月14日

ついにデュアルDAC構成、フラッグシップの設計思想を採り入れたエントリー機

このAK70 MKIIは、Cirrus Logic製「CS4398」を2基積むデュアルDAC構成。2.5mm4極バランス端子も用意されることをあわせれば、基本構成は第2世代のフラッグシップ「AK240」と同様だ。PCM 384kHz/32bitとDSD 5.6MHzに対応、ただしネイティブ再生は192kHz/24bitまででありAK240と同スペックとは言えないが、音のキャラクタは一新されている。

「バランス再生時の高出力化と低歪・高S/Nの両立」というSP1000の設計思想を取り入れたこともポイントだ。前モデルのAK70はシングルDACでアンバランス2.3Vrms/バランス2.3Vrms(無負荷時)のところ、今回のAK70 MKIIはデュアルDACでアンバランス2.0Vrms/バランス4.0Vrms。

本体上部には2.5mmバランス端子と3.5mmアンバランス端子が用意される

実質的に出力は倍増しており、高調波歪+ノイズ特性もAK70がアンバランス0.0008%@1kHz/バランス0.0007%@1kHzのところ、AK70 MKIIではアンバランス0.0005%@1kHz/バランス0.0005%@1kHzと改善を見せる。

本体左側面にはコントロールボタンとmicroSDカードスロットが用意される

ほかにも、DSD 5.6MHzまでをネイティブ(DoP)再生できるUSB Audioデジタル出力、aptX HD対応のBluetooth出力、DSD再生も可能なDLNAネットワーク機能「AK Connect」のサポート、microSDが最大256GB対応となるなど細部まで見直された。これでエントリーモデルか、と言わしめるほどの充実ぶりだ。

「ノワール・ブラック」のアルミ合金製ボディは重厚感があり、エントリーモデルらしからぬ佇まいだ

背面パネルには強化ガラスが採用され、Astell&Kernのロゴが透けて見える

前代に比べ約2mm厚くなり重量も約18g増したものの、基本デザインは継承されている

AK JrとAK 70、AK70 MKIIのスペック比較

AK Jr AK70 AK70MKII
ディスプレイ TFT 3.1インチ TFT 3.3インチ TFT 3.3インチ
画面解像度 240×400 480×800
内蔵ストレージ 64GB
microSDスロット 1基(最大64GB) 1基(最大128GB) 1基(最大256GB)
DAC Wolfson WM8740×1 Cirrus Logic CS4398×1 Cirrus Logic CS4398×2
DSD再生 ○(2.8MHz)※1 ○(5.6MHz)※2
USB-Audio × ○※3
USB-DAC ○(PCMのみ、最大96kHz) ○(PCM 96kHzまで、DSD対応)
PCM 最大192kHz 最大384kHz※4
2.5mmバランス出力端子 ×
OS Linux(独自) Android OS
Bluetooth ○(SBC) ○(SBC/aptX) ○(SBC/aptX/aptX HD)
Wi-Fi × ○(2.4GHz)
サイズ 52.9×117×8.9mm 60.3×96.8×13mm 62.8×96.8×15.2mm
重量 98g 132g 150g
バッテリー 1,450mAh 2,200mAh 2,500mAh

※1:PCM 88.2kHz/24bitに変換
※2:PCM 176.4kHz/24bitに変換
※3:PCM最大384kHz、DSD対応(DoP/最大5.6MHz)
※4:352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHzにダウンコンバート

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インデックス

目次
(1) エントリーモデルとは思えぬ充実ぶり
(2) バランス接続で試聴
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