iPhone 8(右)とiPhone 8 Plus

続いて、iPhone 8、iPhone 8 Plusを見ていこう。この二機種はiPhone 7シリーズの所謂「後継機」にあたる。本体デザインは全モデルを踏襲してはいるものの、iPhone X同様、無線充電採用のため、前面背面をガラスで覆う仕様となり、アルミニウム製と組み合わせるという形となった。サイズは、iPhone 8が4.7インチで、iPhone 8 Plusは5.5インチ。True Toneと広色域を持つ新しいRetina HDディスプレイを搭載する。メインカメラが12MPと、数字の上では変わりがないように思えるが、スローシンクロに対応したほか、8 Plusでは、1080pでのスローモーションビデオで240fpsでの撮影が可能となった。また、7 Plusで採用されたポートレート撮影においては、さらなる機能が追加された。それがポートレートライティングだ。

ポートレートライティングでは、ポートレートモードで撮影しておけば、後からエフェクトを加えられる

ポートレートライティングでは、デュアルカメラと新しいフェイシャルランドマークを利用し、顔検出と深度マップから様々な照明エフェクトを施せる。スタジオ品質のドラマティックな効果が特徴で、ポートレートモードで撮影しておけば、後からエフェクトを加えられる。フィルターとは異なり、ライティングに手を加えるというのが特徴だ。ハンズオンでもこれは試せたが、本当に劇的に質感が変わるので、人物写真を多く撮る人には強力にオススメしたくなる機能だ。

ARを使ったゲームタイトルも次々に登場する模様

これもまたiPhone Xと同様だが、8/8 Plusとも、搭載チップは64ビットアーキテクチャ採用のA11 Bionicとなった。A10 Fusionよりも高効率コアは最大70%、高性能コアは最大25%高速になり、グラフィックスは、Apple設計の3コアGPUを搭載し、最大30%向上している。これにより特にARを使ったゲームでは、より美麗で滑らかな表現が可能になったようだ。デモ機にARゲームはいくつか入っていたが、それらはiOS 11リリースのタイミングで一斉に公開されると思われる。

無線充電が行えるAirPower。真ん中は新しくなるAirPods

そして、前出の無線充電だが、このためにAirPowerという専用充電器が来年発売される。これは今回発表のiPhone3モデルに、Apple Watch、そしてこちらも来年発売となる新しいAirPodsが対応。Qi規格を拡張し、より素早い充電が行えるようになるとのことだ。iPhoneとApple Watch、AirPodsを置くと丁度いいサイズで、Lightningケーブルと充電アダプターを持ち歩くより、スリムかつスマートな使い方ができそうだ。