9月とはいえ、まだまだ残暑が厳しい日もあり、夏バテ気味の人も少なくないと思います。そんな「ぐったりモード」の人へ向け、体を動かすことと食べることが大好きな料理人・キムケンさんが激ウマな「夏バテ対策レシピ」を紹介してくれます。今回は体にいいスパイスをふんだんに使ったカレーのレシピです。

「お手製スパイスカレー」は簡単!

みんな大好きなカレーライスですが、カレーを自宅で作る際は市販のルウを使うことが多いかと思います。確かにカレールウを使えば簡単においしく作れますが、夏バテ対策としてスパイスの仕込みからカレーを作ってみませんか?

タイやインドなどの暑い国でスパイス料理が好まれていることからもわかるように、スパイスは暑さを乗り切るためのパワーを秘めています。薬膳としても使用されることがあるスパイスは、夏バテ対策にもってこいと言えるでしょう。

スパイスからカレーを仕込むとなると、ちょっと面倒だと感じる人もいることでしょう。ただ、いざやってみるとそんなに面倒ではなく、むしろ自分好みの辛さに調整できるため、楽しみながらカレー作りに没頭できます。

我が家で使用しているスパイスです

左上に写っているのが、私がメインで使っている色々なスパイスが配合された「カレースパイス」です。これだけでも十分ですが、私はさらにスパイスを追加して辛さを調整しています。例えばガラムマサラやクミン、クローブ、コリアンダーなどです。

余談ですが、スパイスにはいわゆる「旨味」はないので、初めて作ったときに「あれ、旨味が足りないな」と思ってあれこれとスパイスを追加し、ただただ辛くなったことがありました。その際に初めて「リンゴとハチミツ」や「タマネギの甘み」という概念を学びました……!

などと書いてしまうと、やはりちょっと面倒な感じがしないでもないですが、心配無用です。スパイスからのカレー作りをぜひお試しください!

スパイシートマトチキンカレー

オリジナルブレンドのスパイスで体のだるさを吹き飛ばしましょう!

材料(2人分)

鶏もも肉 1枚 / なす 1本 / ピーマン 1個 / パプリカ 1/4個 / トマト缶 1缶 / サラダ油 大さじ1

A(カレー粉 大さじ2 / コンソメ 大さじ1 / 鶏がらスープの素 大さじ1/2 / ソース 大さじ1/2 / はちみつ 大さじ1 / クミン・クローブ・コリアンダー お好みで)

つくり方

1. 鶏もも肉は食べやすい大きさに切り、なすは乱切りにする。ピーマンはざく切りにして、パプリカは細切りにする。

2. サラダ油を熱したフライパンに1を入れて、全体に火が通るまで中火で炒める。

3. 2にトマト缶を入れて5分煮込む。

4. 3にAを加えて10分煮込む。塩や砂糖(分量外)で味を調える。

サラダ油を熱したフライパンにカットした各種材料を入れて全体に火が通るまで中火で炒める

フライパンにトマト缶を入れて5分煮込む

各種スパイスと調味料を加えて約10分煮込み、塩や砂糖(分量外)で味を調える

調理時のポイント

■上記レシピで味が決まらない場合は、ソースやしょうゆを少しずつ加えて味を調整してください

■基本的には紹介したカレースパイスで問題ありませんが、お好みで色々なスパイスを加えて辛さを調整してください

■はちみつがない場合は砂糖で代用してください


筆者プロフィール: キムケン

東京都内の会社に勤めている30代男性。旦那より稼ぎの良い妻の健康を守るため、日々料理を作っている。料理にまつわる四コマ漫画と、そのレシピ掲載したブログ「木村食堂」をほぼ毎日更新中。2016年10月に「うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ」を上梓。