昨年にWOWOWで放送された吉田羊主演のクライム・サスペンス『連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~』が9月6日(水)にブルーレイ&DVDリリース、さらにはシーズン2の制作が決まり、来年の放送を目指して年内にも撮影開始となることが決定した。本作は大ヒットした海外ドラマ「コールドケース」の日本版。吉田は未解決事件の真相を捜査するクールな女刑事・石川百合役にぴったりとハマった。

撮影が終わった後"コールドケース・ロス"に陥ったという吉田と、捜査一課の刑事として絶妙なチームプレイを見せてくれた永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和。この主要キャスト5人と、彼らを率いた波多野貴文監督を直撃し、シーズン1の現場を振り返ってもらいつつ、シーズン2へ懸ける思いを語ってもらった。

左から、光石研、三浦友和、吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一

――放映後、反響はいかがでしたか?

吉田「私の周りではとても反響が大きく、とにかく面白いし質がいいとか、まるで映画のような映像美だとか、毎回ゲストが豪華でワクワクするというような声をいただいてました。何よりも百合さんという役が私に合っていたと言っていただけたのがうれしかったです。

私自身もすごく自分に近い役だと感じていて、自分と役の境目がわからなくなるくらい役にのめり込めました。また、5人のチームのバランスが本当に良かったし、現場のスタッフさんもクリエイティブなプロの集団で、いい意味で妥協をしない現場だったから、そういう雰囲気まできちんと作品に反映されていると思います」

三浦「僕も見てくれた友だちの評判は本当に良かったです。自分でも自画自賛していましたが、本当にみんなが役柄にぴったりな感じがしました。オリジナル版を見ていても、顔がだぶってくる感じのベストキャストだったんじゃないかなと」

永山「周りに原作ファンがいて、撮影中は『どうなの?面白いの?』と煽られたりしていたけど、実際にオンエアが始まってからは、すごく面白いと言ってもらいました。でもその会話の横で気になっているもののWOWOWに加入していない人もいて。僕もまだ加入できてないんですが・・・。今回DVDになったらまたいろんな人に見てもらえるというのはとてもいいことだなと思っています」

吉田「あれ?この前、入ると言ってなかったっけ?」

永山「入ります!」

滝藤「僕は入ってますよ(笑)。自分の役がすごく好きになったので、レンタルが始まったらまた多くの方に見ていただいて、シーズン2、3、4とやっていきたいです」

光石「現場が本当に楽しくて、このメンバーに入れていただけたことが幸せでしたし、監督やスタッフのみなさんが素晴らしいお仕事をしていただける人たちで、本当にチームワークがいい。そこを見てほしいです。あ、WOWOWは加入してます(笑)」

波多野監督「最初に捜査一課としてみなさんで集まった時、その日が初めてだったはずなのにチームワークが瞬時にできあがりました。本当にみなさんとごいっしょできて良かったです」

――そしてシーズン2の制作が決定しました!おめでとうございます。

吉田「本当に大好きな作品なので、シーズン2が決まった時は死ぬほどうれしかったですし、オリジナル版はシーズン7までありますので、この先も続けたいという期待を密かに抱いております」

――吉田羊さんの現場での座長ぶりはいかがでしたか?

滝藤「とても素敵でした。ご本人は無理をしていたのかもしれないけど…」

永山「いつも羊さんが中心にいてくれていると、僕はすごく間近で感じていました。ふたりのシーンを撮っている時もそうだったので、ありがたかったです」

三浦「主役として、周りの人間が気を遣わないでいられることはすごいことです。僕が若い頃は、現場の雰囲気が変わっちゃうような主役の人もいたので(苦笑)」

光石「現場でいつも自然にたたずんでいらした。スタッフの方ともフラットで、みんなと話すんです。ただ、心配だったのは、お痩せになったりしていたので、きっと気を遣ったりされていたのかなと。だから僕は栄養ドリンクの1つでも、と思っていました」

波多野監督「羊さんがいると現場の空気がナチュラルになる。みんなやりやすいというか、一定の緊張感をもちながらやれるんです」

――シーズン2に期待したいことを、それぞれ教えてください。

吉田「シーズン1では百合さんのパーソナルエピソードが描かれたので、シーズン2では捜査一課のチームのみなさんの、それぞれのエピソードが細かく描かれたらうれしいなと」

三浦「僕もひとりひとりの個性が際立ってくるといいかなと思います。また、挿入歌でもっと日本のものが使われたら面白いかなと」

永山「前回はみなさんの胸をお借りしつつ、少し固くなっていて、頭で考えすぎたなというところがすごくあったので、今度はもうすこし肩の力を抜き、また胸をお借りしながらいろいろとできたらいいなと思っています」

滝藤「最近体を鍛えているので、ぜひシャワーシーンや馬に乗るシーンを(笑)。でも、シャワーシーンがあるのなら、2カ月くらいに言ってください。ボクシングも始めたから、格闘技シーンもいいですね」

光石「前回、番宣で緊張しすぎて『コールドゲーム』と大声で言ってしまいました(苦笑)。それで俺だけはシーズン2に呼ばれないと思っていたのですが、こうやって呼んでいただけて本当に幸せです」

波多野「この捜査一課のチームが"これまでこういう人生を生きてきたのか"とわかる会話がシーズン2ではちょいちょい入ってきます。やっとホームに戻ってきたなという感じがしているので、1とは違った新しいものが見つけられたらと思っています」

――最後にDVDやシーズン2を楽しみにされているファンの方々へのメッセージをお願いします。

吉田「リメイクするとオリジナル版の世界観が損なわれるんじゃないかというのがいちばんの心配事だったと思います。でも、手前味噌になるかもしれないけど、本当に原作の世界観を踏襲しつつ、それに加えて日本人らしい人情の要素が加えられた、日本で作る意味のある作品になったと思います。

日本でもこういう素晴らしい作品が作れたんだと、世界に誇れるドラマになったと自負していますので、ぜひDVDで何度でも見ていただきたいし、シーズン2を見る前の前の予習としても楽しんでいただけるとうれしいです」

『連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~』ブルーレイ&DVDが9月6日(水)にリリース。