ミマキエンジニアリングは8月31日、2017年11月より販売予定のUV硬化インクジェット方式3Dプリンタ「3DUJ-553」の説明会を行った。想定予想価格は1780万円(税別)。
同製品の特長は、カラー表現の豊かさだ。同社は、これまでの2Dのインクジェット・プリンタ開発で培ってきた技術を活かすことで、1000万色以上のフルカラー表現を実現した。
同製品では、UV-LEDインクジェット方式を採用した。これは、UV光(紫外線)を照射すると硬化するインクを一層ずつプリントし、それを積み上げることで造形するもの。造形後に着色するのではなく、カラーインクを使用して造形していく。この方式では、外からの光がカラーインク層を通して白色インク層で反射するため、石膏方式と比べると、インク本来の発色となることが特長だ。
また、造形の過程で必要となるサポート材には、水溶性のサポート材インクを採用しているため、水に浸けることでサポート材を除去できる。これにより、微細なデザインも造形物を破損することなく除去することが可能だ。
なお、同社では、全世界で同製品の販売目標を年間100台としており、今後は、サイングラフィックス市場、インダストリアル・プロダクツ市場に向け、同製品を用いたビジネス提案を行っていくとしている。