今年の夏は暑い夏になりそうだと思っていたら、長雨のはっきりしない天気が続いています。長雨が続くと心配になるのが農作物への影響です。実際に、旬の野菜のきゅうり、なす、トマトなどの値段が高くなってきています。

昨年は、玉ねぎとじゃがいも、にんじんが不作で価格が高騰しましたが、今年は玉ねぎ、じゃがいも、にんじんが出回りようやく価格が安定した頃に夏野菜の高騰となりました。しかし、夏野菜は特に天候に左右されやすいものですので、慌てず騒がず乗り切りましょう。

この夏の野菜高騰を乗り切るテク(画像はイメージ)

セール品を狙う

夏野菜が高くなってきているとはいえ、スーパーでセールをしなくなるわけではありません。客寄せパンダ的な存在が必要なので、目玉として夏野菜を出してきたときは狙い目です。夏野菜を購入する際は、見切り品ではなくできるだけ鮮度の高いものを選びましょう。

そもそも夏野菜自体、冷蔵庫との相性が悪く、根菜類と違って日持ちもあまりしません。欲張ってたくさん買ってはみたものの、冷蔵庫に寝かせすぎて傷んでしまった……ということのないように、できるだけ早く調理をしましょう。

天候に左右されにくい野菜などで代用

天候に左右されない食材の代表格はもやしと豆苗、そしてきのこ類です。これらは、代用の食材として広く認知されてきているので、野菜の高騰時はそれにひっぱられるように、価格が上昇する傾向があります。

しかし、もやしと豆苗は天候の影響を受けにくい食材ですので、まとめ買いをし過ぎないように注意が必要です。きのこ類は冷凍ができますので安売り時に小房に分けてジップ式の袋に入れて冷凍をしておくと便利です。また、豆苗は容器に水を張って再生させることでよりお得度が増します。

冷凍食品や乾物、缶詰を利用する

冷凍野菜は旬の野菜を瞬間冷凍させることで日持ちをさせていますので、通常の購入であれば、割高になるものもありますが、野菜の価格高騰時にはお助け食材に変身します。中でもおすすめな冷凍野菜は、ほうれん草、いんげん、かぼちゃ、ブロッコリーです。これらは調理をしてもフレッシュ野菜とほとんど遜色ないところもおすすめな理由です。

切り干し大根などの乾燥野菜やトマト缶といった野菜の缶詰もお助け食材となります。こちらも価格に変動があまりないので、困ったときだけではなく常備しておくといいでしょう。

この夏にふるさと納税をするならお米が狙い目

ふるさと納税とはお住まいの自治体以外の自治体へ寄附をすると、実質2,000円の負担で返礼品がもらえることで人気を集めています。過剰な返礼品が問題視されて金券類などには上限が設けられるようになりましたが、地方の名産品などまだまだ魅力的な返礼品がたくさんあります。

このふるさと納税を利用して、旬の野菜を返礼品とするのも手です。ただし、発送日を指定できない返礼品がほとんどなので、必要なときにすぐもらえるわけではないという点に注意が必要です。

この夏の狙い目はお米です。日照不足で不作も予想されています。そうなると米の価格が高騰したり、品不足になったりする可能性も否定できません。お米は食卓に欠かせないものですから、新米の予約なども含めてふるさと納税を検討してみてはいかがでしょうか。自治体によって、同じ寄附金額でも米の品種や量が変わってきますので、比較することをおすすめします。

ふるさと納税なので、所得が多い人の名義とその人のクレジットカードなどで決済すること、所得以上の寄附はただのお取り寄せになることなどに注意をしましょう。忘れてはいけないのは、確定申告やワンストップ特例制度を申請して控除を受けることです。そうないと、本当にただのお取り寄せになってしまいます。

※画像は本文とは関係ありません。

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。