(仮称)柳島スポーツ公園に道の駅の建設も

サザンビーチから柳島海岸までは、これまでと打って変わって人が少なくなり、自転車をスイスイ走らせることができる。海を眺めても、この辺りまで来る人は少ないようで、波打ち際から遥かな水平線まで、キラキラ輝くのどかな海が広がるばかりだ。

相模川河口付近からは大磯の景色まで見渡すことができる

サザンビーチから柳島海岸までは1kmほどで、サイクリングコースはここで終点となるが、海岸に沿って茅ヶ崎市と平塚市の境を流れる相模川(馬入川)の河口付近まで続く道があるので、行けることころまで行ってみよう。草むした細道を走り、相模川の河口まで来れば、海の景色のみならず、相模川の対岸に平塚の先の大磯の高麗山や、湘南平の頂上のテレビ塔まで視界に捉えることができる。

茅ヶ崎市によれば、柳島海岸から国道を挟んだ北側では現在、2018年完成予定で、総合競技場、テニスコート、ジョギングコースなどからなる「(仮称)柳島スポーツ公園」の整備工事が進められているという。また、スポーツ公園の隣接地には、2020年の横浜湘南道路の開通を見越し、2019年オープン予定で道の駅の建設も計画中だ。あと数年の後には、この付近一帯も、随分と環境が変わっているのかもしれない。

絶品アイスクリームを食べに

さて、江の島まで来た道を帰ることにするが、せっかく茅ヶ崎まで来たのだから、何か茅ヶ崎でしか食べられないものを食べたいものだ。地元の人からは、茅ヶ崎はカレーが有名だとか、実は隠れたラーメン激戦区だなどという話も聞いたが、サイクリングで汗をかいた後は、冷たいアイスクリームを食べたいということで、おいしいアイスクリーム店を探してみた。

向かった先は、サイクリングコースからはやや外れるが、茅ヶ崎の雄三通り沿いに本店のある「Plenty's(プレンティーズ)」という、アイスクリーム、クレープ、ワッフルの製造と販売を行っている店だ。同店の手作りアイスは夏限定のメニューもあり、その中から今回は「ココナッツパイン」(シングル/税込310円)を注文した。

夏限定のココナッツパイン味(税込310円)

アイスは申し分なくおいしかったが、アイス同様手作りのコーンは底が完全にふさがっていないので、アイスが溶け始めると漏れてきてしまう。写真を撮るのは早々に、早く食べてしまった方が良さそうだ。

さて、湘南の海辺を走るサイクリング、いかがだっただろうか。往復20kmと、そこそこの距離を走ることになったが、ギア付きのマウンテンバイクは快適で、それほど疲れは感じなかった。また、アウトドアと言えばトイレも心配なところだが、サイクリングコース沿いには、比較的清潔なトイレが所々に設置されているので、その点も問題ない。

一番気になるのは日焼けと熱中症対策だ。帽子と日焼け止めクリーム、飲料水など、万全の備えをして、サイクリングにチャレンジしてみてほしい。

筆者プロフィール: 森川 孝郎(もりかわ たかお)

旅行コラムニスト、オールアバウト公式国内旅行ガイド。大磯町観光協会理事。鎌倉ペンクラブ会員。京都・奈良・鎌倉など歴史ある街を中心に取材・撮影を行い、「楽しいだけではなく上質な旅の情報」をメディアにて発信。観光庁が中心となって行っている外国人旅行者の訪日促進活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の公式サイトにも寄稿している。鎌倉の観光情報は、自身で運営する「鎌倉紀行」で更新。