説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Safariの「お気に入り」に表示されるアイコンは変更できないの?』という質問に答えます。

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Safariの「お気に入り」に表示されるアイコンとは、「ファビコン(favicon)」のことですね。名前の由来はFavorite icon、そのものズバリ「お気に入りアイコン」ですから、お気に入り画面に表示されるのは自然な成り行きです。

もともとファビコンは、WEBブラウザ「インターネット・エクスプローラー」用にマイクロソフトが策定した独自のしくみでした。当初は画像にICOファイルを使うなどフォーマットの問題もありましたが、現在ではMozillaの方式が多くのWEBブラウザに採用され、事実上の標準規格として利用されています。

ファビコンをどのように表示するかはWEBブラウザの裁量で決められますから、「お気に入り」画面に表示されるブラウザもあれば、履歴やブックマークに小さく表示するブラウザもあります。アイコン画像そのものはどのWEBブラウザでも同じですが、表示方法や管理方法は多少異なります。

iOS版Safariの場合、ファビコンは「お気に入り」画面で使用されるほか、WEBサイトをホーム画面に登録したときに使われます。そのとき、WEBサイト名は編集できますが、ファビコンは編集できません。

ファビコンを持たないWEBサイトは、サイト名の先頭1文字をアイコン風に仕立てた画像が利用されます。たとえば、「疾風怒濤」というファビコン未設定のWEBサイトがお気に入りに登録されたとすると、「疾」という文字がファビコンとして表示されます。この場合も変更できませんが、WEBサイトの名称が変わるかファビコンの設定が行われれば、次回アクセスしたタイミングで表示が変わります。

お気に入りに表示される「ファビコン」はWEBサイト側が設定するもので、エンドユーザは変更できません