午後1時から始まった今回のイベントでは、最初に、富士通周辺機の概要について説明。「本社工場には、約400人の社員が勤務しているが、さらに協力会社をあわせると約2,500人が働いている。加東市の人口は4万人であり、全体の5%の人が働いている計算になる」と説明。月産40万台体制でスマホの生産を行っていることなどが紹介された。

その後に行われたスマホの組み立てラインの見学では、生産工程の88%を自動化している「らくらくスマートフォン4」の生産ラインを見学。ロボットを使って自動的に組み立てを行っている様子に驚いていた。

たとえば、リアケースユニット自動機では、アウトカメラパネルの貼り付けやアウトカメラクッションの貼り付け、イヤホンジャックユニットの組み付けやネジ締め、Felicaアンテナの貼り付け、スピーカーの取り付けをすべて自動で行い、組み上がったリアケースはベルトコンベアに乗って作業者の手元に戻ってくるという仕組みだ。

このほかにも、基板への部品の組み込みや分割、検査を自動で行ったり、タッチパネルの貼り付け、組み立ても自動化されている。手作業が行われているのは、梱包工程ぐらいのものだ。

長原社長は、「らくらくスマートフォンのように、製品寿命が長いモデルは自動化のメリットが大きい。これらの自動機械もすべて富士通周辺機で開発されており、90%以上の自動化を目指したい」とした。

スマートフォンの工程の様子。これはタッチパネルの自動貼り付けライン

組立ラインはクリーンルーム化されている

組立工程では防水性能を全量で確認する加圧試験などが行われる

組立が完了したらくらくスマートフォン