「MateBook X」は、ファーウェイ・ジャパンが発売した13インチのスリムノートだ。ラグジュアリーなデザインのボディは重さ1.05kgに抑えられつつ、Core i5/i7プロセッサや、IPS液晶を採用した高画質・高解像度なディスプレイを搭載するなど、高いパフォーマンスを備えている。今回は標準のi5モデル(ローズゴールド)の使用感を紹介していこう。

MateBook X(ローズゴールド)

ファーウェイ渾身のクラムシェル型ノートPC

日本ではSIMフリースマートフォン/タブレットの印象が強いファーウェイだが、2016年に同社における日本市場初のPC製品である2in1ノートPC「MateBook」を投入し、国内PC市場への参入を宣言。そして2017年の今年、初のクラムシェルノートPC製品となる「MateBook X」を国内発売した。

今回試用したi5モデルは、CPUにKaby Lake世代のIntel Core i5-7200U(2.5GHz)を採用する。2コア4スレッドのCPUで、ターボブースト時には3.1GHzまでクロックアップ。グラフィックはCPU内蔵の「Intel HD Graphics 620」で、ゲーム向きのGPUではないものの、フルHDの動画再生などは軽快に行えるほか、軽い3Dゲーム程度なら設定次第でそこそこ快適に遊べるはずだ。

i5モデルの価格は実売14万円強といったところで、このクラスのウルトラスリムノートとしては標準的な価格。i7モデルは実売17万前後と、3万円ほど高くなる。i5モデルとi7モデルの主な違いは、CPU周りとSSDのストレージ容量(i5が256GB、i7が512GB)だけで、メモリ8GB、アスペクト比3:2の2,160×1,440ドットの13インチIPSディスプレイといったその他のスペックは共通だ。

それぞれの基本モデルに加え、約28,000円強のプラスで「Microsoft Office & Business Premium プラス Office 365サービス」が付属するモデルが選択できる。ボディカラーはi7モデルが「プレステージゴールド」、i5モデルは「ローズゴールド」と「スペースグレー」の2色から選択できる。今回試用したのはローズゴールドのi5モデルだ。

■MateBook Xのラインナップと主な仕様
CPU Core i7(Kaby Lake世代) Core i5(Kaby Lake世代)
メモリ 8GB
ストレージ 512GB 256GB
ディスプレイ 13インチ(2,160×1,440ドット、タッチ非対応)
通信方式 IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1
インタフェース USB Type-C(電源ポートを兼ねる)×2、ヘッドホンジャック×1
OS Windows 10 Home 64bit
Amazon.co.jp価格 167,363円~ 140,742円~
カラー プレステージゴールド スペースグレー、ローズゴールド

HUAWEI P10シリーズでお馴染みのサンドブラスト処理がなされている。指紋も目立ちにくい

ローズゴールドは天板もピンク、内部もピンク。色ムラなどもなく、見た目の印象は良い

開閉部はキーボード面にのみ凹みがついており、開ける際にはそれなりに力がいる。不用意にPCが開いてしまうことを避けられる反面、片手で開けることは難しい