ドナルド・トランプ大統領のニュース以上に、そのTwitterでの発言が大きく取り沙汰されており、ソーシャルメディア主導のニュース生成という1つの新しい時代が生まれている。

この原稿を執筆している間にも、トランプ大統領は「軍関係者にトランスジェンダーを認めない」という発言を行い、大きな波紋を拡げたところだ。

Wall Street Journalは、7月25日にトランプ大統領へのインタビューを掲載し、その中で「Appleが米国に巨大な、巨大な、巨大な3つの工場を建設する」(原文では「big」を3回繰り返していた)という内容を紹介した。そしてCNNなどは、トランプ大統領による主要な雇用に関する発表が行われると報じた。

iPhoneは品質管理スペシャリストによって管理されている。米国内でもこのような光景が広がるのだろうか

この報道以前から、Appleに関連する工場の米国内への設置について、その動きが指摘されてきた。Appleの主要な委託製造企業である台湾の鴻海精密工業(Foxconn)のCEO、Terry Goh氏は2017年1月に、米国への70億ドルの投資と、50,000万人の雇用創出、そして米国内でのディスプレイ製造施設の設置計画に言及した。ソフトバンクによる500億ドルの米国投資も、この計画に関連しているとみられている。

正確に言うなら、トランプ大統領が指摘する「Appleの工場」という表現は間違いであり、Appleの委託製造先の企業が、米国内に工場を設ける、となる。厳密さに欠けてもお構いなしなところも、Twitterで人々に情報を直接伝えるトランプ大統領らしい点、と言えるかもしれない。