うれしいことに、7月22日にアメリカ・シカゴで開催されたポケモンGO初のリアルイベント「Pokémon GO Fest」に参加できました。前回、レイドバトルの記事でもったいぶってお話しした「イベント」とは、Pokémon GO Festのことだったわけです。帰国してすぐに、編集部の藤谷さんにみやげ話をお届けしました。

シカゴで開催された「Pokémon GO Fest」に行ってきました

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藤谷: 岡安さん! 「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」前のイベントって、Pokémon GO Festのことだったんですね! なんで言ってくれなかったんですか! まったくもってズルいですよ。私も行きたかったです。

岡安: いきなりですね。言ったところで別に行けるわけではないと思ったので黙っていたんですけど。

藤谷: で、どうだったんですか。すでにいろいろなメディアで取り上げられているので、速報的な話は知っていますけど。

岡安: まあ、そうは言っても状況がわからない読者もいると思われるので、一応順序立ててお話しますね。Pokémon GO Festは、ポケモンGO初のリアルイベントです。参加はチケット制だったんですが、予定数の2万枚が30分で売り切れるほどの人気だったそうですよ。しかもチケット購入者の約7割はシカゴ以外の場所に住んでいる人だったようで、世界各国からトレーナーが訪れたみたいです。

藤谷: さすがですね。ポケモンGOをリリースしているナイアンティックは、「Ingress」という別のゲームでリアルイベントをいくつも開催しているので、ポケモンGOのイベント開催も自然な流れだったのかもしれません。しかし2万人とは、Ingressイベントの過去最大規模をゆうに超えてますね。

朝早くから長蛇の列を作るPokémon GO Fest。先頭に並んでいた方はなんと朝5時に来たそうです

岡安: そうなんですよ。場所はシカゴの「グラント・パーク」という大きな公園だったんですが、とにかく人だかりがすごくて。ナイアンティックが開催するリアルイベントは、「レアなアイテムが貰える」みたいなことよりも、同じゲームを好きな人たちが集まってコミュニケーションをとることが一番の目的なんですよね。今回は「伝説のポケモンがレイドバトルに出現する」という大きなテーマがありましたが、このイベントに来ないと伝説のポケモンが手に入らないなんてことはなく、全世界のトレーナーが恩恵を受けられるわけですし。

藤谷: ああ、そうですね。日本でも「ルギア」と「フリーザー」が出現したってお祭り騒ぎになっていました。「ポケモンGOやってる人なんてもういねーよ! 」なんて私のことを罵った友達に見せてやりたいくらいでしたよ。

岡安: そんなことがあったんだ。友達は選んだ方がいいですね。


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藤谷: シカゴまで行ったメリットはあったんですか?

岡安: まず、イベント参加の証となるメダルがもらえます。定期的に開催されるレイドバトルは、レイドチケットを使用しなくても参加できましたし、南米のみで出現する地域限定ポケモン「ヘラクロス」や、出現率がとても低い「アンノーン」にもよく出会えましたね。

藤谷: ヘラクロスやアンノーンが出たんですか! 羨ましすぎてたまりません。でも、イベントでそういうことが起きるのであれば、今度開催されるピカチュウ大量発生チュウでも、同じようなことが起きそうで、期待も高まりますね。

Pokémon GO Festに参加した人が貰えた記念メダル

南米限定の地域ポケモン、ヘラクロスも特別に出現しました

レアポケモンのアンノーン。アルファベットを模したポケモンですが、今回は"CHICAGO"の文字のアンノーンが頻出しました

岡安: ああ、そうかもしれないですね。とにかく会場にいた2万人が一斉にポケモンGOをプレイして、楽しみを共有している空間がとてもよかったですよ。アンノーンが最初に出た時なんかは、トレーナーが一斉に移動し始めたりして。日本でもレアなポケモンが出たときに似たような現象が起きるんですが、今回のように会場を押さえたイベントだと交通機関や観光客に迷惑をかけることがないので安全でしたね。

広い公園といえど、2万人も集まるとこの人だかりです

藤谷: なるほど。ただ、ちょっとトラブルがあったみたいですね。日本にもその話は入ってきました。

岡安: 2万人が一斉にスマホを使うものですから、通信トラフィックがキャパを超えてしまったようで、一時プレイしづらい状況になりました。一緒に参加した海外取材の多いライターによると、アメリカはもともと通信トラフィックが日本ほど良くないようですね。日本だと、大人数が参加するイベントでは、3キャリアが中継車などを出して通信環境を強化するんですが、そういったノウハウもなかったみたいで。

藤谷: そうなんですね。そのお詫びとして、「ルギア」と「フリーザー」のレイドバトルが開放されたんですか。

岡安: 本来であれば、現地でルギア戦を行って勝利したら世界中で伝説レイドバトルが開放される、という流れだったようですが、段階を踏まずに開放となりました。ですが、フリーザーの開放は一応、現地でチームごとに競い合った結果、チームミスティック (青チーム)が勝利したことで開放になったんです。同じく伝説のポケモンである「ファイヤー」や「サンダー」も、近いうちにレイドバトルに出現するかも知れませんね。

ポケモンGOに詳しくない人のための解説
各プレイヤーは、赤、青、黄色のいずれかのチームに必ず所属しています

藤谷: サンダーやファイヤーも出てくるんですね。それはトレーナーとしてはうれしいですけど、イベントで各チームが競い合っていたのは一体なんだったんでしょうね☆

岡安: ☆をつければ暴言が許されるわけではないって話、以前しましたよね? まあトラブルは残念でしたが、いいこともあったんじゃないでしょうか。ルギアとフリーザーのレイドバトル開放は「イベント終了後48時間以内」って話だったんですが、ほどなく開放されて、シカゴの街全体がポケモンGOで湧き上がっていましたよ。

Pokémon GO Fest終了後、会場近隣のジムでフリーザーが出現。大勢の人が集まりレイドバトルをしていました

街中のジムはルギアやフリーザーで溢れかえっていました。どのタイミングでレイドバトルに参戦してもすぐに20人のフルメンバーが集まるのは、お祭り感があって楽しかったです

会場より2マイル以内の特別エリアでは、ルギアやフリーザーのゲットチャレンジが特別仕様となり、1個めのモンスターボールでゲットできるほど難易度が下がりました

藤谷: 日本でも同じように盛り上がっていたので、それはわかります。久々にみんなでポケモンGOをやれた感じがして、とても楽しかったです。