【レポート】

小学生の恋愛事情、夏休みは"恋愛"が"いじめ"に進展しやすい時期!?

大崎清美

小学生で恋愛なんて早すぎる!? と考えるママ・パパも多いかもしれませんが、そんなことも言っていられないのが昨今の子どもたち。「●●くんに告白された」「●●ちゃんが好き!」など、ほほえましく眺めていられる場合が多いとは思いますが、中にはトラブルにつながるケースもあります。

小学生の恋愛事情、夏休みは"恋愛"が"いじめ"に進展しやすい時期!?(写真はイメージ)

引きずらない低学年、出会いの広がる高学年

はじめに、学年によって異なる恋愛の傾向を見ていきましょう。

まずは低学年(1・2年生)。この年代では、幼稚園もしくは保育園での遊びの延長で、「●●ちゃん大好き、大きくなったら結婚しよう」などと手をつないだり、ハグをしたりする子が、まだまだ多いと感じます。保護者の方も「仲良しでいいね」と、温かい気持ちで見守れる範囲でしょうか。「●●くん、嫌い」という言葉を放った翌日には仲良くなっているなど、それぞれの愛情表現や関係性を引きずらない傾向にあると思います。

次に中学年(3・4年生)になると、幼稚園や保育園時代の友達から少し離れ、新しい交友関係がうまれてきます。自我もはっきりしてくるため、好き嫌いの感情を言葉に出すようになるのもこの頃です。男女問わず、仲良しグループができて、好きな子ができるとはやしたてることも。

特に女の子からは、「ねえねえ、クラスで誰が好き?」「●●くんは、勉強もスポーツもできてかっこいいよね」「あの2人、付き合っているよ」などといった言葉が、日常的に出てくるケースも増えるでしょう。

そして高学年(5・6年生)は、異性をはっきりと意識しだす時期。さらに、習い事や塾などで、他校の子どもたちとの交流が広がるなど、一気に人脈が広がる子も多いと思います。特に中学生も出入りしている学習塾などでは、上級生との出会いもあり、憧れ的な気持ちも芽生えやすい傾向にあります。一方で、学校での子どもの動き、放課後や休みの日に子どもが誰と過ごしているか、大人が把握しきれなくなってくるのもこの頃です。

恋愛に関する誤った情報が拡散してしまうことも

ここまで、各学年の傾向を見てきましたが、特に気をつけていただきたいのは、やはり高学年の子どもたちです。小学生でも高学年になると、塾、映画やプール、遊園地など、子ども同士で出掛ける機会が増えますね。特に夏休みは、保護者が留守にしている間に好きな子を家に呼び合うこともあります。性の問題は低年齢化が進んでいるので、友人宅に遊びに行かせることが、場合によってはトラブルを招くこともあるのです。

さらに、「好きな男の子を取った」「付き合っていたのに別れて生意気」など、恋愛問題によって、いじめの的になってしまうケースもあります。このような場合、中学校まで尾を引くことも。小学生の時から好きな男の子を巡って、延々と関係性が悪化していった女の子たちのケースも耳にしています。

「かっこいい」「かわいい」と言われるいわゆる"モテる"子どもたちほど、それだけ注目を浴びやすく、恋愛に関する情報が広がりやすいという側面もあるように思います。特に昨今では、SNSの普及によって、「2人は付き合っていたらしい」といった事実と違う話や、「優しいはずの●●くんが、●●ちゃんをたたいた」といった誹謗中傷など、誤った情報が伝えられるケースも多いです。本人がいないところで情報だけが出回ってしまい、それがいじめの原因になることもあります。

恋愛の形もトラブルにつながる過程も多様化している

最近では異性間だけでなく、同性間の恋愛トラブルも耳にすることがあります。自分が好きな子を独占したくて、同じ物を身に付け、周りを寄せ付けず、常にその子と2人で行動しようとした結果、相手が離れていってしまったという女の子。相手の子はもしかしたら恋愛感情に気付いていなかったかもしれませんが、女の子の愛が憎しみに変わった結果、いじめに発展してしまいました。恋愛の形も、トラブルにつながる過程も、多様化しているのです。

特に夏休みは、好きな子同士で出掛けたり、SNSに触れたりする機会が増える時期。お子さんがクラスの人気者だったり、恋愛に夢中になっていたりする姿を見るのは、親としてうれしい瞬間かもしれませんが、その一方で、トラブルの種を持っている可能性があるかもしれないということを、頭の隅にとどめておいてほしいと思います。

大崎清美

日本プロカウンセリング協会認定 心理カウンセラー/日本青少年育成協会認定 初級教育コーチ/NLPメンタルセラピスト/NLP認定マスタープラクティショナー/さいたま市生涯学習講師
通信制サポート高校などの教育業に20年以上携わり、不登校児の自立、自立支援や学習支援に取り組んできた経験を持つ。現在は「心サポートセンターKotodama」にて、「子どもの問題は、ママの問題につながる。だからママが笑顔になれば、子どもも元気になる」の信念のもと、子どもと母親のカウンセリングを行っている。
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