説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『キャリアのメアドを「メッセージ」で使えません!?』という質問に答えます。

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いわゆる三大キャリアがiPhoneユーザに提供するメールアドレス --ドコモはXXX@docomo.ne.jp、auはXXX@ezweb.ne.jp、ソフトバンクはXXX@i.softbank.jpとXXX@softbank.ne.jp--は、iOSに付属するアプリ『メール』と『メッセージ』の両方、あるいは一方で利用できます。キャリアによって異なるため、まずはその点を整理しましょう。

iPhoneがシステム標準の機能として対応するメッセージサービスは、SMSとMMS、インターネットメール(eメール)、そしてiMessageの4種類です。『メール』はそのうちMMSとeメールを、『メッセージは』SMSとMMS、そしてiMessageを送受信できます。

前述したキャリアのメアドは「XXX@i.softbank.jp」を除きMMSに分類されますが、どちらでも利用できるわけではありません。ドコモのメアドは『メッセージ』で利用できないため、必ず『メール』を利用することになります。ソフトバンクの場合も、XXX@i.softbank.jpは『メール』、XXX@softbank.ne.jpは『メッセージ』と使い分けが必要です。auは同じメアドを『メッセージ』と『メール』で利用できますが、同時に両方で使うことはできません。

キャリアのメアドを『メッセージ』で使えないというご質問ですが、以上を踏まえるとドコモのメアド、またはソフトバンクのメアド(XXX@i.softbank.jp)を利用しようとしているのではないでしょうか? そうであれば、キャリアのサービス仕様による制限ですから、ドコモの場合は『メール』で、ソフトバンクの場合は『メッセージ』でXXX@softbank.ne.jpを利用するようにしましょう。

キャリアごとに「キャリアのメアド」を使うルールが異なります