説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ときどきBluetoothマークが点滅するけど、どういう意味?』という質問に答えます。

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確かに、画面上部のメニューバーに表示されたBluetoothインジケータはときどき点滅します。しかし、ユーザの操作に連動しているようでいて、そうともいえず、結局のところ点滅するタイミングもその目的もよくわからない……というご質問ですね?

iOSでは、Bluetoothによる通信が発生したときに、メニューバーのBluetoothインジケータを点灯させます。Bluetoothを有効にすると現れ、ふだんは薄いグレーで表示されていますが、なにかの拍子に明滅したあと白に近い明るい色に変わります。そしてしばらくすると薄いグレーに戻る、というパターンです。

この明滅と色の変化は、Bluetoothにより通信が行われたことを意味します。わかりやすい例では、Macとの間でコピー&ペーストを行う「ユニバーサル・クリップボード」を使用したときが挙げられます。コピーを行った時点では通信は発生しませんが、ペーストしたときに通信が発生してインジケータが点滅、明るい色に変わったあとほどなくして薄いグレーに戻ります。ハンドオフ(iOSとmacOSのアプリ連携機能)を使用したときも、同様のタイミングで点滅/色変化が発生します。

一方、サウンドデータを転送するBluetoothヘッドホン/スピーカーを使用するときは、様子が少し異なります。電源をオンにしてサウンド出力が可能な状態になると、Bluetoothインジケータはイヤホンのマークに変わります。Bluetoothオーディオに使用されるプロファイル「A2DP」による接続の場合、音声出力可能な状態であるかぎりインジケータは点灯したままとなります。

なお、Bluetoothをオフにすると、インジケータはメニューバーから消えます。点滅が目障りに感じられるのであれば、必要なとき以外はBluetoothをオフにすることも1つの方法でしょう。

ユニバーサル・クリップボードやハンドオフの機能を利用したときなど、データ通信が発生したときにBluetoothインジケータが明滅します