マイニング特化の13枚刺しマザー

今年のCOMPUTEXで注目を集めたASRockのマイニング向けマザーボード「H110 PRO BTC+」が早くも日本に上陸、発売が開始された。マイニング向けを謳う製品はすでにいくつか登場しているのだが、この製品の大きな特徴は、ずらりと並んだ拡張スロットの数だ。その数はなんと13本で、より多くのGPUを利用できるというわけだ。価格は16,000円前後。

ASRockの「H110 PRO BTC+」。拡張スロットの様子がおかしいような…

通常の2倍の密度でスロットが並んでいる。白いスロットが追加分だ

ATXフォームファクタの場合、拡張スロットの数は通常7本であるが、この製品はスロット間の隙間に新たなスロットを追加するという力業で13本ものスロット数を実現。当然、この狭い間隔ではグラフィックスカードを設置できないので、全てのスロットを使うには、ライザーケーブルの利用が必須となる。

13枚のグラフィックスカードを繋げるには、ライザーケーブルを使うしかない

バックパネルはシンプル。グラフィックス出力はDVIのみという割り切り仕様

10GbE搭載のハイエンドX299マザー

先週発売が開始されたX299搭載マザーボードであるが、今週はASRockとGIGABYTEから新製品が登場している。

ASRockの「Fatal1ty X299 Professional Gaming i9」

GIGABYTEの「X299 UD4」

ASRockの「Fatal1ty X299 Professional Gaming i9」は、ゲーミング向けのハイエンドモデル。一般向けの「X299 Taichi」と良く似た構成だが、Gaming i9の方はデュアルGbEに加え、Aquantia製の10GbEまで備える点が大きな特徴だ。またオーディオ機能もCreativeの「Sound Blaster Cinema 3」に強化されている。価格は62,000円前後。

M.2スロットは3つ用意。チップセットのヒートシンクにはLEDも内蔵

Intel製のデュアルLANに加え、Aquantia製の10GbEポート(赤)も備える

GIGABYTEの「X299 UD4」は、Ultra Durableシリーズのスタンダードモデル。サーバークラスのデジタル電源設計を採用するなど、信頼性の高さが特徴だ。ゲーミング向けのAORUSシリーズとは違い、基板はほとんど光らないものの、価格が抑えられており、コストパフォーマンスは高いだろう。価格は38,000円前後。

基板のレイアウトは「X299 AORUS Gaming 3」に似た感じ

高速なUSB3.1ポート(赤)を2つ搭載。LANはIntel製のGbEだ