6月28日~30日にかけて愛知県・名古屋市で開催された「人とくるまのテクノロジー展 名古屋 2017」。横浜での開催に次いで、自動車産業の本丸とも言える同県にて行われた展示の様子をダイジェストでお届けする。

「人とくるまのテクノロジー展 名古屋 2017」エントランス

横浜に引き続き、大手自動車メーカーは軒並み出展。各社最新の車種や技術の展示を行っていた。

トヨタ自動車のブース

日産自動車のブース

スズキのブース

豊田合成のブースには、横浜では見られなかったコンセプトカー「Flesby(フレスビー)」が展示されていた。これは2015年の東京モーターショーで展示されたもので、エアバッグを手がける同社が提案する2030年の小型モビリティで、道行く人の目を惹いていた。

コンセプトカー「Flesby (フレスビー)」は、やわらかな外装と、LEDによる表示が特徴

汎用エンジニアリングシミュレーションソフトやシステムを提供するアンシス・ジャパンは、シミュレーションを活用した自動車設計に関する展示を実施。一方、今回初出展のOKIエンジニアリングは、電波を散乱させて試験物に当てる環境試験を可能とする「リバブレーションチャンバー」の模型などを展示していた。

アンシス・ジャパンのブース。担当者によれば、ADAS/自動運転に注目が高まっていることもあり、その検証手段を提供する同社ブースへの来訪件数は、前年の約2倍になっていたという。

OKIエンジニアリングのブースで展示された「リバブレーションチャンバー」の模型(左)と基板のデキャップのサンプル(右)。前者はマイナビニュースで実物を取材したこともある(記事はこちら)

射出成形・切削加工によるオンデマンド製造サービスを手がけるプロトラブズは、同社ブースにてトーマス・パン社長による事例紹介や同社サービスの解説などを行っていた。短期間で射出成形品を製造可能な利点や、市場に出ている製品における事例の紹介に加え、直近で発表された5軸加工のサンプル品などを展示していた。

プロトラブズのブースでは、5軸加工のサンプル品(左)、トーマス・パン社長(中央、右)の事例プレゼンテーションなどが実施された