ミュージカル劇団を舞台にしたリズムゲームアプリ『夢色キャスト』のリアルイベント、「夢色キャストDREAM☆FANMEETING2017」が6月18日、東京・Zepp DiverCityにて行われた。出演は、朝日奈響也役の逢坂良太、藤村伊織役の花江夏樹、橘蒼星役の豊永利行、雨宮仁役の小野友樹。重大発表も告知された、今回は夜の部をレポートする。

左から逢坂良太、花江夏樹、豊永利行、小野友樹

全国4都市を回ってきた「『夢色キャスト』 DREAM☆FANMEETING TOUR 2017」の、最終公演となる本公演。逢坂、花江、豊永、小野というキャストの組み合わせはこの東京公演が初となる。4人がステージに登場すると、早くもテンション高めなマシンガントークが炸裂する。

北海道公演での思い出を振り返るトークでは、出演していないはずの豊永が「楽屋がイクラで埋め尽くされてたよ」と発言。また、桜木陽向役の上村祐翔が可愛いという話題になり、花江、豊永、小野はそんな上村にジェラシーを感じることから、ゲームに登場する劇団「GENESIS」ではなく、「俺たちジェラシスだよ!」と言い出すと、逢坂が「全員メガネかけてるんだから、メガネ部、いやメガシスでいいだろ」と突っ込んだ。オープニングにもかかわらずトークは大いに盛り上がり、見かねたMCの逢坂が「もう始めるぞ! このままだとオープニングトークで1時間使っちゃうだろ」と3人を止めようとすると、豊永が「オープニングで1時間持つメンバーだから仕方ないよ」と楽しそうに笑った。

最初のコーナーは「リズムゲームプレイコーナー」。出演者達が、ステージ上で実際に『夢色キャスト』のリズムゲームをプレイし、クリアするとユーザーにアイテムがプレゼントされる企画だ。最初に挑戦したのは花江。挑戦曲は「桜よ薫れ愛薫れ」だ。「片手でプレイする」というハンデ付きの挑戦だったものの、ノリノリに踊りながら画面をタップする花江。ところが、途中で画面が消えてしまうハプニングが発生。そんな場面でもノリノリの花江の勢いは止まらず、踊りながら自分で曲を歌い出す。突然のハプニングに驚きながらも、観客が爆笑に包まれた瞬間だった。その後、ゲームは無事再開され、花江は見事Sランクでクリアした。

続いては逢坂が「HIKARI HIKARU HIKARI」でゲームに挑戦。逢坂はあえて今回の挑戦曲を事前に聞かなかったそうで、「知ってる曲だと簡単にクリアできちゃうから」と自信をのぞかせた。曲がスタートすると、真剣な表情で画面をタップする逢坂。横で花江と小野も応援する。結果、逢坂も見事Sランクでクリア。ユーザーには、ゲーム内で使用するアイテム「プラチナハート」と「URチケット」がもれなくプレゼントされることになった。

続いてのコーナーは、「オムライスで絵心クイズ」。二人一組になり、一人がオムライスにケチャップでイラストを描き、もう一人が何を描いたかを当てるゲームだ。逢坂・花江コンビと、豊永・小野コンビでの対決となった。

描き手小野、回答者豊永のコンビに出されたお題は「オムライス」。小野はモデルのようにステージ上をウォーキングした後、皿の上にオムライスを指した矢印を描くという機転を利かせたお絵かきを披露。ところが、最初のモデルのようなウォーキングに混乱した豊永は「一つもピンと来てない……」と困惑。小野からの「シンプルに考えて」というアドバイスを受け、無事に「オムライス」と正解へたどり着いた。

描き手の花江と、回答者逢坂のコンビニ出題されたのは、『夢色キャスト』マスコットキャラクターの「ボンレスはむ」。1年間だけ美術部だったと言う花江だが、描いた絵に観客からも「えー?」と不安な声が上がる。しかし、逢坂は「ボンレスはむ」とぴったり回答。豊永、小野も「よくわかったね」と感心していた。両チームが正解したため、じゃんけんで勝敗を決することになり、逢坂・花江ペアが勝利を手にした。

大騒ぎのゲームコーナーの後は、朗読劇がスタート。ゲーム内でキャラクターが上演した「怪盗紳士の狂詩曲(ラプソディー)」と「Dの悲劇」をベースにしたオリジナルストーリーだ。怪盗カルヴァンを追う、探偵マルセルを藤村伊織として花江が演じ、怪盗のミレールを朝日奈響也として逢坂が演じる。また、同じくカルヴァンを追っていた探偵ノーマンを雨宮仁として小野が演じ、その助手のダドリーを橘蒼星として豊永が演じた。トークが弾むこの4人だからこそ、朗読劇も笑いの連続。ミレールがダドリーをさらっていく場面では、ダドリー役の豊永が「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」と子どものような泣き声をあげ、その様子に小野と花江が笑ってしまい芝居が続かない。4人それぞれにアドリブで笑いをさらっていく中、実は探偵ノーマンが怪盗カルヴァンで、ダドリーはその助手のサミュエルであったというどんでん返しのオチが展開され、ファンも大きな拍手を送っていた。ダドリーの子供のような泣き声も、マルセルや観客を撹乱させるための演技だったというわけだ。

イベントもいよいよエンディングへ。告知コーナーでは、『夢色キャスト』の2周年を記念したライブイベント「2nd Anniversaryライブ“『夢色キャスト』DREAM☆SHOW 2017”」の開催が発表された。10月7日に幕張メッセイベントホールでの開催が予定されており、本日登壇したメンバーに加え、桜木 陽向役の上村祐翔、新堂カイト役の林勇、城ヶ崎昴役の畠中祐も出演する、フルメンバーでの初ライブに、客席のファンも感極まった様子だ。また、舞台化も決定したことが発表され、盛りだくさんの告知コーナーとなった。舞台化について豊永は「ゲームのミュージカル演目を見せるのか、キャラクターの日常を見せるのか…どっちも見たいよね」と期待を膨らませた。

最後の挨拶で、小野は「お疲れ様です! 本当に笑い疲れた一日でした(笑)。こうしてステージでイベントなどの発表ができると、みんなの生のリアクションが直接聞けるのが嬉しくて。歓声が塊のようにグッとくると、この作品に関われたことを嬉しく思います」とファンの声援へ感謝を述べた。 豊永は「ゲームが始まる時の、全員での生放送からもう2年が経つのか、と思うと感慨深いです。この2年の間にみなさんが、いろいろなタイミングでこの作品にハマってくださって、今日はその愛をひしひしと感じました」と振り返りつつ、逢坂に向かって「響也、これからもよろしく」と言葉をかける。逢坂もまた、それに「よろしくな、蒼星」と返事をした。

花江は「ライブや舞台化が発表された時のみなさんの『きゃー』って声を聞いてると、つられてうるっときてしまって、改めて夢色キャストってすごいんだなと感じました。伊織は最近ちょっとデレるようになってきて、これからもそんな伊織を演じ続けたいと思いますので応援よろしくお願いします」とコメント。

逢坂は「俺、ライブやったことないんだよ」と『夢色キャスト』が初めてのライブイベントになることを告白。さらに「激しい曲が実は一曲もないので、盛り上がりたいので、ランティスさんよろしくお願いします」と、イベントへの意欲を見せた。そして「これから先も、ライブが終わってもゲームは続いて行きますし、僕たちも頑張っていきますので、長く続けていくために、みなさんも応援よろしくお願いします」という言葉で締めくくった。

最後はファン総立ちの中、4人で「CALL HAVEN!!」を熱唱。キャスト達の煽りに負けじとファンもコールアンドレスポンスで盛り上がり、ライブイベントへの手応えを感じさせたステージであった。ライブイベント、そして舞台化と盛り上がりを見せる『夢色キャスト』。今後が楽しみになる一夜であった。