30代は仕事に慣れ、プライベートでは結婚や出産を経験する人も多くいる年代。生活環境にも変化が生じ、お金の使い道や悩みが20代とは違ってきますよね。また、様々なライフイベントに備え、できるだけ貯金をしているという家庭も少なくないはずです。今回は、30代の貯蓄額やその目的、多く聞かれるお金の悩みについてまとめました。

30代の貯金額はいくら?

就職してから10年以上が経ち、「それなりに貯金をしている」という人が多くなってくる30代。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(平成28年)」によると、金融資産を保有する世帯の金融資産保有額の平均は、30代の二人以上世帯で612万円、単身世帯では957万円となっています。一方、より実情に近いとされる中央値(数字を小さい順に並べたときに真ん中にくる数字)は、金融資産を保有する30代の二人以上世帯で410万円、単身世帯では500万円です。

なお、上記の調査で「年間手取り収入(臨時収入含む)からの貯蓄割合」は、金融資産を保有する30代の二人以上世帯で11%、単身世帯では平均19%という結果に。貯めている人は、しっかり貯めている印象ですね。一方で、貯蓄ゼロという世帯も少なくなく、同じ年代でも貯蓄額にはかなりの差があると考えられます。

きちんと貯めている30代は、勤め先の「財形貯蓄制度」や金融機関の「自動積立定期預金」など、天引きでお金を積み立てられる仕組みを活用している人が多いようです。また、ボーナスの一定額を貯金や投資に回し、残りは好きなことに使うなど、20代のうちからお金の使い方に自分なりのルールを設け、継続して賢く貯めている人が見られます。早くから貯蓄が習慣化していると、あまり無理をしなくても、自然体でお金が貯まっていくのかもしれませんね。

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