谷口:正直に言えば、season2があれば出たいというのが、俳優としては当たり前なんですけど。でも、出なくてもいいというか、出ないでいる覚悟を決められるな……と思っていました。でもそんな中、僕たちが絶対に必要なお話を用意していただいた。なので、正直結末はトンデモなくシンドイんですけど、本当に東さんでよかったな、七羽さんでよかったなと思いました。死ぬほど愛しましたよ。

――演じた東さんは、七羽の心情をどういうふうに理解されていきましたか。

東:season1から強くて、仁さんを支えるすごく素敵な女性だと思っていたんですけど、season2に入ってからは、もう神のように……。

谷口:神だよね。もう超越しちゃってる。

――season1では、(『ルパン三世』の)"峰不二子感"がありましたよね。

東:ありましたし、まだ理解できる部分はあったんですけど……。season2になってからは予想をはるかに超えた次元というか、「七羽さんが本当に神になったな」って。

谷口:もう聖母だもんね。ただのヒモを養っている人のレベルじゃなくなってる。「人類を。全部を。」ってなっちゃってるから。

――細かな設定で見ると、ビジュアル面では仁さんが髪が長くなっています。

谷口:そうですね。僕はそれだけです。あとは目が見えなくなっている。

東:七羽はちょっと変わっていましたけど、基本的にはseason1で使ったものを着まわす感じでした。

谷口:メイクチームが大変だったのかな。僕は傷とかただれとか毎回違うので。あとこれは石田監督が、どういう理由からなのかはわからないんですけど、ジーパンだけブラックジーンズに変わっているんですよ。「基本的に前と同じ衣装でいきます」と言われて、前は穴があいてるブルージーンズだったのでそのままだと思っていたんですけど、なぜか「黒ないのか」という話になって。なぜかパンツだけブラックジーンズに替えられたんです。それはなんでかわからない。石田さんの"巨匠の世界"の話なので(笑)。それ以外は大して変わってないですね。