お弁当やサンドウィッチ、ラーメン……と最近、毎日のお昼ご飯がマンネリ化している気がするんだよなあ。たまにはめったに食べない料理でリフレッシュしたい。しかもお腹いっぱいになりたい! そんな気持ちに応えてくれるお店がタコスの食べ放題「エンドレスタコス」を実施している「TEXMEX FACTORY(テクスメクス ファクトリー) 渋谷神南店」(東京都渋谷区)。タコスといえばメキシコ。メキシコといえばルチャ・リブレ。ということで、自慢のミル・マスカラスTシャツを着て行ってみた。
テキサス×メキシコ=テクスメクス!?
JR・東京メトロ各線「渋谷駅」から徒歩5分。「勤労福祉会館前」交差点近くの、居酒屋など飲食店が多く入っているビルの2階に同店は位置している。離れた場所からでも、ピンクの看板とガイコツのイラストですぐに分かる。
店の名前は「TEXMEX」と書いてテクスメクス。妙に口に出して言いたくなる語感で、魔法が使えそうなワードっていう感じだ。とりあえずお店の入り口の前でハリーポッターばりの勢いで「テクスメクス!」と言ってみた……が、特に何も起こらない(MPゼロ)。しまった、遊んでる場合じゃなかった。同行したマイナビニュース編集部員Fに怒られないうちに突撃だ!
店内に入ると、平日の14時すぎにも関わらず、めっちゃ賑わっているではないか。広くて明るい店内は、超ビビッドなピンク色の壁やガイコツ(シュガースカル)のイラスト、テキサス・ロングホーンといった異国情緒たっぷりな装飾がずらり。さらにイーグルス、エリック・クラプトン等、王道ロックなBGMも合わさって、気分はすっかりツーリスト。ここって渋谷の街中だよね? ていうか、テクスメクスって何だろう?
マネージャーの海野徹基さん曰く、「簡単に言うと、アメリカ風メキシコ料理です。TEXがテキサス、MEXがメキシコなんですけど、テキサスからメキシコの方に繋がっている『TEXMEX鉄道』で働く労働階級の人たちが、タコスとかナチョスといった食べやすいメキシコ料理をアメリカに持ち帰って、自分たちが食べやすいようにアレンジしたのがこの『テクスメクス料理』の起源なんです」とのこと。
ちなみに海野さんによると、日本のレストランで食べられるメキシカンフードは、厳密に言えばリアル・メキシカンというよりはテクスメクス料理に近いんだとか。「コンビニで売っている『ブリトー』ってあるじゃないですか? あれも実はタコスから派生して生まれたテクスメクスなんですよ」。
へえ~! 知らなかった。身近にあったんだね、テクスメクス。他にも、「ファヒータ」という料理もメキシコにはなく、アメリカ人が作ったものなんだとか。ということは、我々が知ってるつもりの「タコス」もメキシコとアメリカじゃ違うってことかな?
「メキシコに行ってもあんまり大きいタコスって出てこないんです。ピンチョスみたいなちょっとつまむ感じのものが多いんですけど、アメリカのタコスって本当にデカいんですよ。ガツンとボリュームがあるタコスが多いので、うちはどちらかというとそのタコスですね」と海野さん。
なるほど。アメリカ全土にテクスメクス料理は浸透しているそうで、海外から来たツーリストのお客さんもよく訪れるらしい。そうした人たちからすると、テクスメクスは日常食ということもあり、特に説明しなくても自分たちでどんどんタコスを作って食べて行くんだとか。
さらに海野さんは、「今はバーガーブームが続いていますけど、そろそろ次なる食の提案としてテクスメクス料理が選択肢に入ってくるんじゃないかと思うんです」と話す。日本の食文化の1つとして、テクスメクス料理を定着させようという想いから、気軽にテクスメクスを食べられる「エンドレスタコス」を始めたそうだ。
確かに、日本人にとってタコスはたま~にスナック感覚で食べるような感じで、こうして腰を落ち着けてガッツリ食事として楽しむイメージはない。やっぱり、ランチや夕飯にタコスだけだと物足りないと思ってしまいがちだ。それだけにたっぷり楽しめてお腹を満たせるタコスの食べ放題って嬉しいなあ。しかも、11時30分から15時まで時間無制限。つまりエンドレス。言ったね? エンドレスって言ったね?? だったら店から食材が全部なくなるまで食べてやる!
意気揚々としている筆者に対し、「でも、食べ放題で時間無制限といえども限界はありますよ。日本人男性で4ピースくらい、体格の良い外国人の方でも6ピースくらい食べればもう満腹になりますから」と海野さんが答える。
え~本当に!? 俺はもっといけそうな気がする。だってタコス好きだもん。俺は食べる。タコス王に、俺はなる。ということで、いざ「エンドレスタコス」スタート!