自分の手で生み出していくオリジナルタコス
まずは直径15cmくらいのトルティーヤをトレーに2枚乗せて、スタンバイ。うおっ! 振り向いたら、そこには肉や野菜を中心に10種類ほどの色とりどりの食材が。その光景を目にしたとたん、理性崩壊・食欲全開。ああ、あれもこれも食べてみたい。
とにかく今ここにある食材を全部乗せてしまいたい。いかん、キチンとレポートしようという冷静な気持ちがどんどん薄れていく。落ち着け、俺。何しろエンドレスなのだから焦らなくても大丈夫だ。
まずは一番端のレタス、キャベツ、チェダーチーズをのせてっと。おっと、トルティーヤは2枚あるのだった。続いてもう1枚の方にレタス、キャベツを乗せて…って、ヤバい、これじゃ両方同じになっちまう。なんか緊張するなあ……。
「思うままに乗せて食べたら良いと思いますよ?」とスタッフさんに言われ、ハッと我に返った。そうだ、タコスって自由に食べるものだったんだ。それに店内に飾られているマスクなどが象徴するメキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」の意味は"自由への闘い"なんだよ。そう、これはエンドレスタコスという自由への闘いだ。かかってこい! タコス!
次々と具材をトルティーヤという名のリングに乗せて行く。チキンにフィッシュ、キドニービーンズ、白インゲン、ハラペーニョ、ワカモレ、サボテン……、えっサボテン? 食べられるんだ? 見た目はちょっと茎わかめっぽいが、これも入れておこう。ソースには、定番のサルサソースとガーリックマヨネーズをかけてみた。
いやぁ~、楽しいねこれ。おっと、パクチーもあるじゃないか。最近どこにでも現れるな。これも迷わずのせてみよう。最初はノープランで具材を乗せだしたものの、気づいたら見事にタコスになってる。我ながらタコス・デザイナーとして才能あるんじゃないだろうか?
自分好みのタコスを作れるのが「エンドレスタコス」の醍醐味
さて、問題はお味ですよ。まずは、チキンメインのタコスを食べてみよう。グッと掴んで持ち上げると、お、重い! かなりのボリューム感が伝わってくる。トルティーヤの下部を少し織り込むようにすると、こぼさずにキレイに持つことができた。
豪快にガブっと頬張ると、まず感じるのがトルティーヤのしっとりモチモチ感。しっかりした生地なので、具材をたくさん入れても破れたりしないようだ。はじめは、ちょっと酸味を感じる。
それに続いて、味がしっかりついたチキンと野菜がガーリックマヨネーズのまろやかな風味とマッチしてうまい! しかも予想以上のボリューム感だ。後からピリッとハラペーニョの辛みや、ビーンズのほどよい甘味を感じ、入れる具材によって味のハーモニーが異なるところが醍醐味と言えそうだ。
もう一方のフィッシュメインのタコスを食べてみると、濃厚な魚介の味が口の中に広がる。タコスと魚介って合うんだね。紫キャベツとチェダーチーズ、パクチーが混ざり合い、さらにサルサソースの辛みが加わると、口の中が複雑すぎる! でもそれがたまらなく楽しくておいしい。野菜もどんどん食べられてヘルシーだし、食べ応えも満点だ。
さあ、引き続き新たなタコスを作って食べてみよう……と、思ったがちょっと一旦ブレイクタイムとしてスープを飲もうかな。なぜかって? 正直、2枚で結構なボリュームのため、実はわりと満腹。最初に話を聞いた通りだった。逆に言うと、大食漢な男性はかなり満足できること間違いなし。
7色のタバスコに編集部員Fも悶絶!
……ということで、2周目は編集部員Fにバトンタッチ。トマト、レッドオニオン、ハラペーニョ等が入った「ピコデガヨ」やポーク、ワカモレなどをチョイスして完成した2つのタコス。なんかカワイイ感じになってるぞ? 置きに行ってないすか!? もしかして草食系ってやつですか!?!?
「違いますよ! これはまだ食べることを見越してるんですよ」と編集部員F。なるほど、なかなかクレバーなやつめ。トランス状態で片っ端から盛り付けていた筆者とは大違いである。性格出るよね、エンドレスタコス。
そういえば、テーブルには7種類のタバスコが置かれている。せっかくこんなにあるんだから、人気があるという「ガーリックペッパーソース」をかけて食べてもらった。もともとハラペーニョを結構乗せていた上に、さらにタバスコをかけたこともあり「これ、めっちゃ辛いですよ! 辛い、でもうまいです」という。悶絶しながらも、バクバク食べ進める編集部Fを眺めながら飲むスープがおいしい。
実はこれ、具材のテーブルの端にが置いてある、店舗でじっくりと仕込んだチキンブイヨンスープで、具材を入れてオリジナルスープを作れるというもの。思わず張り切り過ぎて、具沢山の食べるスープになっちゃいました。チーズがとろりと溶けて、まるでオニオングラタンスープみたい。こんな食べ方もあるので、とことん楽しめるはずだ。
型にとらわれずに自由に楽しく食べられるエンドレスタコス。その満足感は想像以上のものがあった。ドリンクもついて、なんと税込1,080円。これは行くしかないでしょ。豊富な具材を組み合わせることで、色んな食感・味を楽しめるはず。まさに"可能性エンドレス"なタコスランチだ。他にも食欲をそそる豊富なメニューがいっぱい。みなさんもまずは「エンドレスタコス」を食べに足を運んで、奥深いテクスメクス料理を知る第一歩にしてみては?
●information
TEXMEX FACTORY(テクスメクス ファクトリー) 渋谷神南店
住所: 東京都渋谷区神南1-19-3 ハイマンテン神南ビル 2F
営業時間: 11時30分~24時
(料理ラストオーダーは23時、エンドレスタコスは15時まで)
定休日: 年中無休