Stratasysの日本法人であるストラタシス・ジャパン(ストラタシス)は21日、「設計・製造ソリューション展(DMS)」(6月21日~23日/東京ビッグサイト/ブース番号:41-6)にて、少量生産とマス・カスタマイゼーション向けに設計された3Dプリンティングプラットフォームのコンセプトモデル「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」を国内にて初展示した。

「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」

「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」は、複数の3Dプリントセルを同時に稼働することができる、モジュール構造のユニットで構成されたクラウドベースのソリューション。展示では3×3=9セルを同時に稼働させていたが、必要に応じてセルは追加可能。同ソリューションで出力されるオブジェクトは、同社のFortus 450mcとほぼ同等という。

3Dプリンタを稼働させる際、人の手で設定すべき工程はいくつかあるが、同ソリューションではオペレーターによる介入を最低限に抑えるという思想で構築されている。ジョブの割り当てを自動で行うほか、ベッドにロール式のクリアシートを敷くことで、完成したパーツを自動排出し、アイドルタイムなく連続生産が可能。同じパーツを大量に生産することも、異なる形状の物を複数同時に作ることもでき、いずれかのジョブにエラーが生じた場合、正常稼働できるセルに自動的に割り当てられる。

ジョブの管理はデスクトップ・モバイル両方で行える。セルごとの稼働状況、フィラメントのカラーなどが閲覧可能

ターゲットとしている市場

なお、会場では昨年のDMSで発表されたハイエンド3Dプリンタ「Stratasys J750」の活用例として、エポックの玩具「シルバニアファミリー」の事例が公開された。建物や石畳などの精密なレリーフや塗装なしでの着色などが利点となっている。

エポックの玩具「シルバニアファミリー」の利用事例