ただでさえ忙しい朝。朝食の準備はいつもバタバタな上、子どもたちは思い通りにご飯を食べてくれない……。こんなお悩みを抱えるママ・パパは多いと思います。そこで今回は、子育て世帯の朝を楽にしてくれる朝食セットの作り方をご紹介。準備から片付けまで、効率よく済ませる方法をお伝えします。

ママの朝を楽にする! 家族の要求に5秒で応える朝食セットの作り方

ご飯のお供も食器もおかずも全部セットに!

短時間で準備から片付けまで一気に済ませるためには、同じシーンで使うモノをセットにして、そのまま出し入れできるようにしておくと便利です。

その一つが、食事の内容に合わせた朝食セット。ご飯の時は、納豆、めかぶ、佃煮など、ご飯のお供となる「和食セット」を、パンの時は、バター、ジャム、ハム、チーズなど、パンに塗ったり挟んだりする食材を並べた「洋食セット」を作りましょう。

ご飯のお供は「和食セット」に

トレーに並べて冷蔵庫にそのまま収納しておけば、トレーごと冷蔵庫から出して、ダイニングテーブルに運ぶだけで朝食の準備が完成。そのまま冷蔵庫に戻せば片付けも楽ちんです。各自が食べたいものを自由に選べれば、食欲が出にくい朝でもスムーズに食が進みます。

冷蔵庫にそのまま収納しておきましょう

カトラリーやコップも同じように、家族分をトレーやケースにまとめ、最初からテーブルに準備しておけば、いちいちキッチンまで取りに行かずに済むので、ママも食事に集中することができますよね。

カトラリーは2セット持っておくことで、洗い物が間に合わなくても安心

食器もあれこれ使わずワンプレートにすることで、洗い物の手間が減ります。それから、ウエットティッシュの活用もオススメ。子どもたちの汚れた手や口を拭くだけでなく、テーブルもウエットティッシュで拭いて、一気に片付けを完了させてしまいましょう。

乳幼児の朝食は「混ぜる」「挟む」で一品食べれば良しとする

私には中学3年生の長女がいます。今でこそ食べることが大好きになったものの、幼い頃はどうしたら食べてくれるだろうかと、毎日頭を悩ませるほど、食の細い子でした。特に朝食はなかなか食べてくれなかったので、苦労したのを覚えています。

そんな時に活躍してくれたのは、たくさんの食材を詰め込んだおにぎりやサンドイッチなどの一品メニューでした。

例えば……

・前日に残った煮物や炒め物を細かく刻んで混ぜ、ラップで握ったおにぎり
・刻んだ野菜やウインナーを入れたオムレツやホットケーキを、1食分にカットして冷凍保存しておいたもの
・ちぎったパンを残りもののスープに浸し、とろけるチーズをのせて電子レンジで温めたもの
・チーズ、ハム、のりを挟み、ミニトマトやフルーツを添えたミニサンドイッチ

手間や時間をかけたわりに、食べてくれないとがっかりするので、火を使わずに短時間で準備が楽なメニューをローテーションしてみましょう。私の娘のケースでいえば、片手で食べられるものや、一口サイズのものの方が食べやすかったようです。

いろんな食材を挟んでしまえば一品でたくさんの栄養がとれます

「混ぜる」「挟む」メニューは、一口でも食べてくれれば、数種類の食材・栄養素を取り込むことができるので、気持ちの面でもかなり救われると思います。

メニューや手順を決めてルーティーン化しておこう

頭や体がスピーディーに動かない朝は、メニューや手順を決めてルーティーン化することで、時短につながります。栄養バランスも1食で考えるのではなく、"1日、数日単位で調整できれば良し"と幅を持たせることで、グッとハードルが下がります。

そんな心と時間の余裕が、ママやパパに笑顔と活力を与えてくれるはず。子どもたちは日々成長し、少しずつ手が離れていきます。最も手がかかる時期だからこそ、少しだけ"こだわり"を手放して、家族みんなが朝からご機嫌でいられるように、楽する仕組みを散りばめていきましょう。


著者プロフィール

ライフオーガナイザー 北村めぐみ
Mama-LifeStyling主催。「自分の時間を楽しむ暮らしづくり」が専門で、子育て期の家事ストレスを軽減し、ママたちが自分らしくイキイキと生活できる手法を提案している。雑誌・WEBサイトにおいて、ライフスタイルや自宅収納についての掲載多数。個人向け片付けコンサルティング&サポート、企業・幼稚園・小学校でのセミナー開催などを行っている。プライベートでは夫、3人の子どもたち、夫の両親と暮らす。