就職や結婚、出産など、人生の節目には、保険の加入を検討しますよね。とはいえ、保険は種類が多く、それぞれの違いがわかりづらいもの。「何も入っていないよりはいい」と、とりあえず適当に加入し、あとから困ったことになった……という人も多いようです。そこで今回は、保険の基本となる「定期保険」と「終身保険」の違いや、それぞれのメリットやデメリット、どのような人に向いている保険なのかをまとめて解説していきます。

定期保険と終身保険、どっち?

定期保険の仕組みとは?

現在、各保険会社から、様々な保険商品が販売されていますが、その多くは、定期保険と終身保険に分けることができます。では、両者の違いとは何でしょうか。定期保険と終身保険は、保障内容ではなく、「保障期間」が違います。

定期保険は、決められた一定の期間のみ、保障が続く保険のことです。保険期間の設定は、10年、20年といった期間、あるいは、60歳、70歳といった年齢で定められ、保険期間中に何事もなく満期を迎えれば、その時点で契約は終了し、保障は消滅します。期間中の解約返戻金は、弧を描くようにして保険期間の中ほどに最も大きくなり、満期にはゼロになります。貯蓄性がないため、保険料が割安に設定されているのが特徴。定期保険がよく、掛け捨てタイプの保険と呼ばれているのは、そのためですね。

契約が終了しても、保険料が変動することを条件に、保障が継続できる定期保険のことを「更新型」といいます。一方、「全期型」と呼ばれるタイプは、更新がなく、30年や40年といった長期間まとめて加入するものです。全期型の保険料はずっと一定で、更新型の最初の保険料に比べると高めですが、支払う保険料の合計では更新型よりも安くなるという特徴があります。

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