【レポート】

Apple Watchの進化がこの秋、加速する - watchOS 4の新機能をチェック!

WWDC17で発表されたApple Watchの新しいOS「watchOS 4」。Apple製品の中で、もっともパーソナルなデバイスであるApple Watchがこの秋、より、ユーザーに寄り添ったものへと進化する。どこがどんな風に変わっていくのか、さっそく新機能をチェックしていこう。

ユーザーの行動を把握して情報を表示してくれる。「Siriフェイス」

まずは、新しいウォッチフェイスから。「Siriフェイス」では、日々の生活で、どの時間にどの場所に居るのか、どんなアプリを使っているのかといったユーザーの行動を把握し、それに応じて、手首を上げるたびに、提示される情報が動的に更新される。これにより、株式の情報、天気、通勤にかかる時間などなど、今、必要と思われる(判断された)情報を入手できるようになるのだ。Siriというと、これまで「音声認識アシスタント」というイメージがあったが、Siriフェイスは、機械学習の側面を強く打ち出し、Siriの役割が実はもっと広汎に及んでいるのだということを印象付けるものになっている。

静止画を動的なエフェクトで表示してくれる万華鏡の文字盤

『トイ・ストーリー』シリーズに登場するウッディ、ジェシー、バズ·ライトイヤーをフィーチャーしたキャラクター文字盤

ウォッチフェイスでは他に、内蔵されている画像やiPhoneで撮った写真を利用して静止画を動的なエフェクトで表示してくれる万華鏡の文字盤に、ピクサー・アニメーション・スタジオの映画『トイ・ストーリー』シリーズに登場するウッディ、ジェシー、バズ·ライトイヤーをフィーチャーしたキャラクター文字盤が追加される。実用性だけでなく、ビジュアル面でも楽しませてくれるというわけだ。

Dockの機能も更新され、縦型に、最近使ったアプリやよく使うアプリが表示されるようになる。使用頻度の高いアプリについては、デジタルクラウンを押して、ホーム画面で探しに行かなくても、アクセスがとても楽になる。

「ミュージック」アプリでは、「最近追加した項目」「お気に入り」や、最もよく聴いている音楽を自動的に同期してくれる

「ミュージック」アプリでは、「最近追加した項目」「お気に入り」や、最もよく聴いている音楽を自動的に同期してくれるようになる。よりたくさんの音楽を手元から楽しむことができるようになり、特にAirPodsとの組み合わせで、ワークアウト中でも外出先でもiPhoneなしで楽しめる環境を提供してくれるのだ。

「アクティビティ」アプリでは、パーソナライズされた進捗状況の通知が届く

「アクティビティ」アプリも機械学習で進化。Apple Watchを装着した時点で、パーソナライズされた進捗状況の通知が届く。これまでは、達成されていないゴールに対して「あと少しです!」という応援が送られるだけだったかが、好調を維持できるよう、細かなメッセージが届けられるようになるのだ。例えば、昨日は良く歩きましたね、今日は走ってみましょうかといった具合に。

一日の終わりに応援が必要なタイミングをApple Watchが判断し、ゴール達成のための具体的な提案もしてくれる。これでモチベーションも保てるし、あ、あと達成までに何分でこれだけこなさないとというプレッシャーもいい感じで受けとれるようにもなるはずだ。さらに前月の成果を元にした「月間チャレンジ」では、その月の適度な目標を提案してくれる。チャレンジに成功すると、お祝いのフルスクリーンエフェクトが表示されるのだが、これは月間通してだけでなく、毎日、リングを完成させたり、ゴールを達成することでも通知される。

「ワークアウト」アプリも更新

「ワークアウト」アプリの更新も特筆するべきことがいくつか。基本的にワークアウトは「クイックスタート」で始められるようになる。高強度インターバルトレーニング用に心拍数と動きをモニターできるアルゴリズムが採用され、激しい有酸素運動中に消費したカロリーを正確に計測できる。また、現在のトレーニング中に別のトレーニングを追加することもでき、一度のセッションで複数のワークアウトにチャレンジし、時間、消費カロリーを算出してくれる。これまでは、あるワークアウトに取り組んでいたら、それを終了させ、別なワークアウトを選んでといった風にしなければならなかったのだが、例えば、トレーニングジムで、今はこれ、次はあっちと、運動を中断せず、次々にエクササイズマシンを乗り換えてワークアウトを計測するのが可能となるである。トライアスリートにもピッタリな機能強化と言えるだろう。

アップデートされた「プールスイミング」のワークアウトでは、オートセットの機能が組み込まれ、休憩、セットごとのペース、泳法ごとの距離が自動的に記録される。さらに、「フラッシュライト」機能は、夜間、外でランニングやウォーキングを行う際、交通事故などに遭わないよう、Apple Watchが点滅して、ユーザーの存在を知らせてくれる。これは他のスマートウォッチにはない機能だ。

フィットネスマシンとApple WatchがNFC経由で同期

そして、watchOS 4の目玉と言える「GymKit」が搭載される。これにより、Life FitnessやTechnogymなど世界的メーカーのフィットネスマシンとApple WatchがNFC経由でペアリングできるようになる。対応するマシンは、実に市場の80%をカバーするとのことである。スポーツジムのフィットネスマシンはApple Watchが持っていないデータを持っており、逆にApple Watchが持っていて、フィットネスマシンが持っていないデータがあるのだが、これらをペアリングすることで統合して扱えるようになるのだ。これまでやりとりされることのなかったデータがシームレスに同期するので、非常に正確な測定がデバイス管理の手間をかけずに行えるのである。ジムにあるマシンは自分のものでなく、他の会員も使っているのだが、それがあたかも個人で所有しているかのように利用できるのだ。シェアリングエコノミーとまでは言わないまでも、ちょっと未来を先取りする感覚をユーザーにもたらしてくれることだろう。

一通りwatchOS 4の新機能を紹介してきたが、如何だっただろう? 対応機器は、iOS 11を搭載したiPhone 5s以降のiPhoneと、対応iPhoneとペアリングしたApple Watchとなる。正式なリリースは、今秋だが、開発者向けの「WatchKit for watchOS 4」は、既に提供が始まっている。こちらの利用には、iOSデベロッパプログラムメンバーとなる必要があるが、興味があれば、是非、チェックして頂きたい

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