説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Apple Payに登録したSuicaの残金、払い戻しできる?』という質問に答えます。

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はい、できます。ただし、WalletアプリからSuicaを削除する前に、Suicaアプリを利用して払い戻し手続きを完了させておく必要があります。この手続きをしないとSuicaのデータはクラウド上に残るため、Suicaの残金はそのまま、Walletアプリに再登録すればいつでも使える状態となります。

Walletアプリは、クレジットカード/電子マネーカード発行会社が用意したアプリと連携することにより、支払金額や電子マネーのチャージ額といった情報を安全に活用します。Suicaの場合、JR東日本が提供するSuicaアプリがその役割を担います。駅の窓口でも払い戻しは受け付けていないため、Suicaの残金を払い戻すためにはSuicaアプリを利用するのです。

払い戻しを行うには、Suicaアプリを起動して「チケット購入・Suica管理」ボタンをタップ、現れた画面のいちばん下にある「このSuicaを払い戻す」をタップします。払い戻し手続き案内の文書が表示されるので、それに同意しましょう。残金から手数料(220円)を差し引いた払い戻し額を確認し、送金先の金融機関に関する情報を入力すれば手続きは完了です。払い戻しの手続きが完了すると、これまでのSuica(カード)は利用できなくなるので、Walletアプリから削除しておきましょう。

なお、銀行の口座に入金されるまで2~4週間程度かかること、220円とはいえ手数料がかかることを考えれば、払い戻しがベストの選択とはかぎりません。定期券の払い戻しなど金額が大きくないかぎり、払い戻しせずコンビニエンスストアの支払いなどでチャージ金額を使い切ってしまうほうがいいでしょう。

Suicaの残金を払い戻す場合、WalletアプリではなくSuicaアプリを利用します